かわいいじゃなくてかっこいいって言われたいもん!
無色透明
第1話
「僕はここに宣言します! 僕、宇多真昼は今までさんざんかわいいと言われてきましたが僕だってかっこいいと言われたい!だから僕はイメチェンします!ふんすー」
それは朝食を家族5人で仲良く食べているときのことである。
真昼以外の四人はこの光景をとろ〜んした目で見ていたが母 美星が
「まーくん?イメチェンって具体的にどうするの?」
う〜んっと悩んでいる真昼。何も考えてなかったようだ。しばらくしてから、はっ!と思いついたみたいで
「髪を切ります。そして染めてみます!かっこいい人は髪の毛がみんな明るいから!そうするよ!」
良いのが思いついたと顔がニコニコしている。あ〜かわいいと真昼以外が思っていると
「だからね、お父さん。……少しでいいのでお金をいただけませんか?」と無意識の上目遣いでおねだりをしていく。するとどうなるか
「ぐはっ………わかったよ。100万くらいでいいかな?」
散財してしまう、父 大地。
「え、そんなにいらないよー五千円くらいかな?うん、くらいでいいよ!ありがとね!お父さん。ニコッ」
真昼のニコで父………死亡。アーメン
「まーくん?美容室行ったらね、僕に似合う髪型にしてくださいっていってね。そしたらかっこよくしてくれるからねー」と母、美星がニヤニヤしながら真昼に言った。それをなんの疑いもせずにうん!と素直に頷いていた。これが母の罠とも知らずに。
「おにーちゃん!イメチェン終わったら駅前のモールで買い物しよーよ」と一つ下の妹 夜空が言うと割り込みで一つ上の姉 朝陽が
「ちょっと!真昼はおねーちゃんと一緒に服買いにいくんだけど。ね、真昼?」
夜空と朝陽が真昼をかけてバチバチな感じになるのはいつものこと。その横で母はニヤニヤ上の空で父はすでに死亡。その様子を真昼は
(みんな僕のために僕がかっこよくなれるように協力してくれるんだ。うれしいなー)と明後日の方向でおもっていた。
これはかわいい男子がただただにかわいいだけの話。
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