第3章 優しさに飲み込まれた人生

家族の愛なんて知りません


なにせ愛のない家庭でしたから


ですから愛は画面の中だけでした


そしたらいつの間にか


画面の中のような


自分が出来上がりました


どうしても画面の中のような


答えが出てくるのです


殻の中の自分が叫びます


いつまで画面を真似るんだ


って。


お前だって殻の中にあるじゃないか


変わらないじゃないか


俺は俺の意見を話せる


画面の中に依存したお前とは違う


相手の幸せが第一優先な自分は


果たして優しいのでしょうか


このままでいいのでしょうか


優しさに飲み込まれた人生


このまま画面の真似をするのでしょうか

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