第390話 390.俺過労死しそうなんだけど~~~~何とかしてくれ~~!!
<真也>
首都トリステインの東西南北の門に設置した『オープンガーデン』への『転移門』の稼働状況を2時間ほど見て気づいた事は
『転移門設置により首都トリステインの交通の渋滞はある程度緩和された!!』
って事
タダ、やはりセキュリティー機能無しで無条件で誰でも『転移門』を通れる事は危険だって事は解った。
俺達とアリシャに麗香が東門の転移門の稼働状況をチェックしている時、『オープンガーデン』から東門の転移門に30代前半位の男が走り抜けて来た。
その後を追って3人位の男達が走り出てきて
「その男が金を持ち逃げしたんだ~その男を捕まえてくれ~!!」
っと叫んだんだ。
追いかけて来た男達が叫んだ瞬間アリシャが
『バリバリバリィ』
っと電撃魔法をぶっ放し、男はアリシャの電撃魔法で吹き飛ばされ2回転、3回転しながら路上を転げていったんだ。
逃げていた男は『オープンガーデン』の自由市場の売上金を持ち逃げして『転移門』に逃げ込んだらしい・・・
お金を持ち逃げした男の名前は ジャック
旧ジャクソン家の魔導士でナストレーア王国に派遣されていた
ジャクソン家起こしたがクーデターが失敗し、ジャクソン家が取り潰しになり自然崩壊した為に仕事が無くなり、溜めていたい金も使い切った為に、自由市場の貸出店舗で開店していた武器販売店に魔法をぶち込み、その騒ぎに紛れて売上金を強奪、そのまま東門への『転移門』に走り込んだって事らしい。
魔導士っていうのはクズばかりだぜ。
『転移門』を使用した犯罪を俺達も予想はしていたが、東西南北の『転移門』を稼働した初日に早々と犯罪に使用するとは俺も思っていなかった・・・
アリシャに見つかったのが不運だったな!!
最近欲求不満でイライラしていたから、魔法をぶっ放せて俺に抱き着いているアリシャは結構ご満悦な表情だ。
俺の腕を抱き締めながらアリシャは
「東西南北の門の門番達とは別に『オープンガーデン』への『転移門』の門番達を増した方がよさそうですね」
と提案してくる
『転移門』を設置した時からこういった犯罪に使われるんじゃ無いかっては予想はしていたんだ。
本来なら『転移門』を設置する時ギルドカードでの入出管理をする予定で進めていたんだが、『オープンガーデン』のオープンの影響で交通渋滞が起こった為に仕方なくギルドカードでの通行制限をかけるのを諦めて急遽応急処置で『転移門』を設置したんだとな~
「アリシャ、国王に・・いやエリザベス王妃にお願いして『転移門』門番を増やしてもらうようにお願いしてもらえないか?」
「真也任せて、どんどん私を頼って良いわよ」
げ・・
アリシャやけに積極的だな?
今夜あたり俺・・食べられちゃうんじゃ・・性的に・・
今もアリシャはグリグリと自分の胸を押し付けてきてる
確信犯・・だな
そんなアリシャに対抗するように麗香は俺のうでを抱き締めながら
「真也、こっちの世界も地球の世界と同じように警備の仕事作って警備員の制服を着せて見回りとかさせたら良いんじゃない?
ナストレーア王国にしてもリトリア王国にしても魔導士達のクーデターの影響で仕事が無くなって治安が悪くなったんじゃないの?
まずは仕事を作って生活を安定させるのが治安を安定させる一番の近道よ」
と提案
「そ・・そうだな。言われてみれば日本の道路なんて、公共事業で毎日何処かで通行止めされてイライラするのが日常だもんな」
「でしょ?先ずは仕事を作って街中にお金を流す仕組みを作らなきゃね。今のリトリア王国の首都トリステインやナストレーア王国の首都ナルノアールは人間の体で言うと体の至る所で血管が動脈硬化を起こして血の巡りが悪くなって色んな病気を併発して寝込む寸前の状態って感じね。
早くお薬を投入して血液をサラサラにして血液の流れを良くすればまた健康な状態に戻るわ!!」
「医者の麗香が言うと説得力有るな」
「ふふっ~真也少しは私を見直してくれた?」
「何二人で難しい話してるのよ」
アリシャは俺と麗香が話に盛り上がっているのを見て一気に不機嫌になってしまったようだ。
「アリシャ、首都トリステインも人の体と同じで体の一部だけに血液が流れて体中に血液が流れず血液不足で倒れる寸前って感じだって事だよ。人間の血液がお金だって考えれば、、首都トリステインが人の体と同じと考えると首都トリステインに仕事を作ってお金を流せば街の治安も良くなって発展するって事だよ」
「それ良い~~!!真也、直ぐにやりましょう!!早速お母様に皆で話に行くわよ!!」
アリシャ・・
お前単純すぎないか?
「オイ!!待てよ!!え・・ええええええええええええ・・ええええええ~~~~」
俺は盛大に悲鳴を上げながらアリシャによってトリステイン城にドナドナされてゆくのであった。
『これ以上やる事増やされたら、俺過労死しそうなんだけど~~~~何とかしてくれ~~!!』
つづく・・・
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