2018…4~7/29~8/18

呟怖

最近あの交差点事故おきないね。


当たり前じゃあ。わしボランティアで事故起きんように見守っちょんからの。起きそうになったら大声で危ねぇでっていうんや。

みんなどんな命も大切やけんね。

幽霊が皆足を引っ張っていく訳やないんやで。

2018年8月18日 22:40


#呟怖

さぁ、ここに箱がある。

箱の中身はさぁさなんだろうね!


夜の公園

声高らかに

燕尾に身を包んだ影のような男が

外灯の下で叫ぶ。


私はその男を部屋からオペラグラスで覗く。


箱の中身?

そんなもの知りたくもないわ。

みてみればいいじゃない。


頭蓋骨ばかりの箱が見つかったのは一年後だ 2018年8月18日 22:11


#呟怖

名前を呼ばれて振り向くとあの人が立っていた。「久しぶりだね。あのさ、これ、ずっと財布に入れてたからちょっとへたっちやったけど。」


「あら、お姉ちゃん、ちょっと笑ってない?」

「え?どれ?あ、本当に」

「いい夢見てるのかしらね。」

事故で目覚めない娘の微かな微笑みが幸せ。 2018年8月18日 22:00


#呟怖

まぅちゃんの3歳のバースデー。ケーキと大好物のお料理がテーブルを埋める。


飼い猫が脱走。私も探すのを手伝った。無事帰ってきた。


お父さんがなんだか疲れてる。仕事忙しいらしい。そっと寄り添う。


お母さんが浮気。まぅちゃんもお父さんもいるのに。


許せないから私、悪霊になるわ。

2018年8月17日 7:42


#呟怖

なんか、最近事故物件にばっかり住む奴居るじゃん。


ああ、聞いた!この前そいつと一緒だったってやつが居てさ。


まじ?…まぁ別にどこに住もうと勝手だけどさぁ。


ああ、言わんとする事分かるわ。


だろ?そんなに怪異期待されたらさ、逆にやりにくい、呪いにくいっうの?

2018年8月17日 7:32


#呟怖

1つ潰してもまだいっぱいあるのよ。

だから安心してどんどんやってね。

潰し方も色々あるから、まぁ色々やって自分にあった方法があるはず。


できた端から掻き壊すから、傷口はいつまでも治らない。

2018年8月16日 21:49


#呟怖

あなたが私にかけてくれた言葉。仕事上の優しさだったとしても私の心はその言葉であなたに縛り付けられた。いいえ、自らそれを望んだの。

大好きな大切なあなた。

あなたを苦しめるものからは私が守る。


あの医者だろ?死神なんてあだ名の。抗議したり、出世の邪魔した奴がバタバタ死ぬらしいぜ

2018年8月16日 19:42


#呟怖

行方不明の子どもが四日後見つかった。

死者が出るほどの猛暑、健康状態に問題もなく衰弱も大してしていない。

いなくなったあいだどうしていたの?

ぼくが暑くて苦しくて困ってたの、そしたら、でかい赤い鼻が長いおじさんが空から来て、危ないとこだったなって。そのおじさんの家にいたの。

2018年8月15日 8:48


#呟怖

どうして私はいつも誰からも愛されないのだろう。

どうして私はいつも誰かのぱっと頭に浮かぶ人になれないのだろう。

どうして私が好きな人はいつも遠くに行ってしまうのだろう。

どうして私はいつも寂しいのだろう。

どうして私はいつも胸に開いた穴に風か吹き抜けているのだろう。

2018年8月14日 23:09


#呟怖

昨日迎えが来たの。

まずは今の住まいの始末。

売れるものは売り処分するものは処分。幾ばくかのお金になった。

私の準備なんてこんなものか…。

しかし、迷惑をかけないと言うのは意外と難しいものね。


本日〇〇寺の敷地内で女性の遺体が発見されました、目立った外傷は無く…

2018年8月14日 8:02


#呟怖

テーブルの上にはあいつが持ってきた卵が数個転がっている。

生だっけ?茹でてあるって言ってたっけ?

卵は回すと茹でかそうじゃないか分かるって言ってたよな。


何故かぐるぐると俺が回った。

やけに体がべたつく。

俺は卵を割った

どろりとした液体。あ、生だ。

だが黄身はなかった。


#呟怖

崩れたメイクで帰宅。ヒール脱ぎ捨て、バック放り出し、ジャケット、シャツ、スカート、ストッキング、ブラだけ外して、朝脱ぎ捨てた部屋着に着替える。テーブルにずっとある拭くだけのメイク落とし。毎日使ってるのに無くならないわね。


崩れたメイクで帰宅。ヒール脱ぎ捨て、バック放り出し、

2018年8月12日 22:20


#呟怖

近所の細道を暗い中進む。

途中行きに通った道と違うと気づき、行けるか不安になった時、角に祠があり、私は咄嗟にありがとう教えてくれて。と口に出した。 2018年8月12日 19:53


#呟怖

男はテントの外の気配に気付き、退魔のためと用意していた聖水をかまえて


さーてどうしてやろうか…


うわさを信じてやってくるのよね。後を絶たない肝試し。

ちょっとおどかせば荷物を置いて逃げてくから、その隙にお財布の中身を


馬鹿なヤツら両方魂抜いてやるわ


#呟怖

昨日はお疲れ様です。久しぶりでなんかテンション上がりまして、なんか御迷惑おかけしたんじゃないかって気になってまーす!また、誘って下さいませませ(●❛⃘ᗜ​❛⃘●)੭ु⁾⁾


遺留品の携帯が受信したメール


なお、後ろから突き落とされたのを見たとの証言もあり、事実関係を…

2018年8月12日 8:13


#呟怖

目の前には金色の稲穂が揺れる田園。遠くには海。

幾度となく過ぎていく景色は、まるで時が止まった様に毎年代わりがない。

この季節が1番好きだ。


崖の上の誰もが忘れてしまった展望台でゆらゆら揺れるロープの先で最初に見たからだろうか。

2018年8月12日 0:49


#呟怖

もしもし。おー久しぶり。今?いいよ。1人だし。え?あー今いないんだわ。うん。お前は?え、あー、へぇーそうなんや、そらぁめでたいなぁ、え?うち?出来ないよ子供なんか。うん。


フリーハンドで会話出来るの便利だな。掃除しながら会話できて。だいぶあちこち飛び散ったからな嫁さんの血。

2018年8月12日 0:33


#呟怖 #実話

親戚から聞いた話。

近所の子ども達がツーリングに出たまま帰ってこない。ほうぼう探して、警察も動いてでも、見つからない。

そんな時夜中に

助けてくれ、〇〇の崖下にいるんだ。と言う子どもの夢をみた。

翌日その崖下で大破したバイクと遺体が見つかったそう。


よく聞く話 でも実話

2018年8月10日 8:43


#呟怖

雑誌の読者欄だったか、もう随分前だ。

写真には汚い枕を抱えた親子。記事には

この枕には伸びる毛が生えています。亡くなったうちの坊主の髪です。娘にちゃんと見とけと言ったのに、手を放したばっかりに坊は死にました。でもいいんです。坊の枕には髪の毛が残っていて伸びて生きてます。

と。

2018年8月7日 11:05


#呟怖

新しい家の戸は大体引き戸で、スムーズに開け閉めできるよう上下にレールが入っていて隙間がある。

隙間から人が動いているのがみえる。

今、娘と2人きり。娘は同じ部屋にいる…。 2018年8月6日 23:06


#呟怖

僕みたいな者が君のように美しい者に想いを寄せてるなんて、言えやしないよ。


私みたいなただの人間は貴方のようにとても強い力を持つ者に想いを寄せているなんて、言えやしないわ。


#呟怖

夕暮れみたいな瞳だね。赤くて綺麗だよ…かすれ声の貴方がわたしの頬を包むように撫でた。

力無くその手は床に落ちた。

パシャと小さな水音と赤い飛沫を残して。崩れ落ちていくガラス窓、床にはいく筋もの赤い後。

わたしの座った場所からビシッとヒビの音。

ゴウンと大きな音を立て落下した。

2018年8月4日 23:45


#呟怖

僕の視界の隅にいつも君がいる。

直接見たら消えてしまう。

だからいつも目の端に。

君が誰か知ってる。

僕の患者だった。

君がいるから僕は正気でいられる。

君が僕を生きる為のモチベーションだと言ったように、僕にとっての君は生きる為のスイッチ。

でも君が見えるって事は

君は…

2018年8月4日 22:19


#呟怖

絶対に他人に話せない話がある。

2018年8月4日 18:35


#呟怖

「少女?」叔父は首を傾げた。

「いや、いつもいただろ?氷が湖に張るとその上に!」叔父はため息をつくと引出しから一枚の写真を見せた。その写真には家族らしき3人。真ん中にあの少女。「ボートは一緒に乗った継母によって細工されていたんだ。少女は父親の必死の救助も虚しく…」僕が見たのは

2018年8月2日 20:17


#呟怖

テレビばかり見て家族の事はほったらかしの夫に腹を立てた私はついに

「そんなにテレビテレビなら、テレビの中に入って二度と出てくんな」と怒鳴った。夕方警察から夫らしい人が事故で死んだから確認してくれといわれた。

夫は電器店のショーウィンドウの特大テレビに車で突っ込んだのだ。

2018年8月1日 23:12


#呟怖

水面にたゆたうものが僕には何なのかすぐに検討がついた。

凍った湖をおそるおそる、たゆたうものへ歩を進めた。

くり抜かれたように氷がとけ、僕がそこへ辿り着くのを待っていたようにそれはゆっくり沈んでいく。彼女の長い髪はまるで生き物のようにゆらゆらと少し微笑んだ彼女と視線が合った。

2018年8月1日 0:31


#呟怖

実家近くを車で通る度に思い出す人がいる。

短大の同級生、割と喋り、家は実家の近所。

ところが、その子の

名前も顔もどんな子かも

まるで

覚えていない。

家まで送ったのに?

私の母親も一緒にいて、いたよねっていうけど…

おぼえていない。

2018年7月31日 22:46


#呟怖

僕は冬の間叔父の手伝いに、叔父が管理人をする湖のほとりに建つ大きなお屋敷に行く。そこには両親を事故で失った娘がいて湖の氷の上を歩いていつも同じあたりで立ち止まり下を覗いている。僕は気になり、彼女がいない時間帯に同じあたりで下を覗く。彼女の両親をみた。

2018年7月31日 19:29


#呟怖

散らばってしまったのをあつめるのよ。

大したことじゃないわ。


少女は水面をくるくる舞うように歩く。

少女は片目にぼっかりと穴が空いたままだけど顔はあどけなく、身体はところどころ骨がみえている。ふくは白のワンピースのようだ。


ちゃんと全部揃ったらパパとママに

会いに行くの。

2018年7月29日 16:48

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