病より恐ろしは人なり
ぺる
コロナになる前のマスクの在庫状況
皆さんマスクと聞けば、中々手に入らない、一時的に市場から消えた……そうしたテレビやSNSを賑わせたものを連想させるでしょう。
どこにいってもマスクはなく、ドラッグストアはもちろん、コンビニやスーパー、ホームセンターでさえマスクがなくなる事態。
これを書いている2020年10月頃には、輸入規制解除にともない安い中国製のマスクや、ちらほらと国産マスクが出回り始めましたが、コロナ禍真っ只中でマスクはなくなった、という事実は皆さんの記憶に残っているでしょう。
しかし、今でこそ
マスク=中々手に入らない
というイメージですが、コロナの前はそうではありません。
売れない過剰在庫=マスク
これが私が勤めていたドラッグストアの毎年の流れでした。
年明けごろから本部からマスクが大量に送り込まれ、花粉シーズンに合わせて多箇所に展開販売。しかし毎年売れるのは安い中国製のマスクか、自社生産のコスト削減で安くなっているマスク。
その原因は明らかに価格の違いです。
国産マスクは一箱の相場が30枚入りで約1000円~、対する中国製のマスクや自社生産のマスクは1000円以下……とてもじゃないで国産マスクは売れません。
それなのに本部は大量に入荷させてくるため、店舗には売れないマスクが山積みに。そのマスクはどうなるのか?
マスクには使用期限がないため、一年間店舗の倉庫に保管され、何事もないかのようにまた店に出されます。
しかしたまった在庫は消化しきれず、また花粉シーズンに送り込みがあり……どんどん在庫はたまっていきます。
これがコロナの前のマスクの在庫状況です。今のこの状況で聞くと、え、嘘でしょ? と思われる方も多いと思われます。
しかし、マスクとは本来ほとんど売れないものだったのです。売れるのは花粉症の方くらいで、風邪の人は箱ではなく小さな袋入りを買っていく。箱のマスクは売れないし、邪魔。
だからこそ、コロナの影が見え始めた頃、手を叩いて喜んだものです。
中国人のマスク爆買いに……。
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