第52話 はじめて校閲をしてもらった(5)

 前回に続き、第一章五話も、ナレーションとモノローグの分離でした。セパレーター(◇)をかませて、完全に分けるのを提案されたなあ。


 十四稿目は、「あの冬の日、ジェイの世界が変わる──。」と前置きをしてから、シドのモノローグに入っているのだけど、それだけだとナレーションとモノローグの境目が弱い。なにせその後のモノローグが長く、一年前の過去にさかのぼるものなので。余計に。


 なので、提案通りにセパレーターをかませてから完全にシドのモノローグとして書き直しました。セパレーターの前後も、モノローグへの前置きとモノローグが終わったことを示す記述を入れて。となると、一年前の事件の内容ももっときっちりと書きたくなる。内容も詳しくなったと思います。


 あとはひたすら読みやすくするための指摘が続きます。「だからこそ→ゆえに」「の方が→が」「この山場を越えなければ→この窮地をしのがなければ」「なってしまうと→なると」「たいして→それほど」。


 それと、「カツミがそこに溜息を落とす」→こそあど節約「カツミが足元に溜息を落とした」とか。


「反発心と興味。それを持ったまま、勢いで来てしまったのだ」→修辞の調整を「反発心と興味をないまぜにしたまま、勢いだけで突き進んでいる……」とか。


 一章五話は重大な要修正箇所はないでしょう……ということで、次から二章に突入です。












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