第6話 余韻がほしい

 ラノベを読んでいて、たまにト書き小説っていうか脚本みたいな小説だなと思うことがあるのだけど、あれは読みやすく読みやすく削った結果なのかな。確かにするするっと読めてしまうのだけど、心に余韻が残らないんですよね。余韻。感情を揺さぶられた後の揺り返しというか。あれが読書の醍醐味なのに。


 作者から見たら「説明しすぎやろ」ってくらいが読者には親切みたい。読者の深読みを過剰に期待するなってことなのだろうな。

 言葉通りにしか読まない読者が増えれば、面倒な説明のいることはナシにするっていうか。読みやすさ重視になるというか。……そして余韻が遠ざかる(^^;


 メラビアンの法則はよく知られているけど。

 言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%。

 私はこれを文字7%、電話38%、動画55%って勝手に解釈してて、文字で伝えるツイートやメール、小説も7%かなと。それだけ伝わりにくいものを伝える小説家って凄いなと。小説もコミュニケーションだと思うし。







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