お題「気骨」

「あれ、珍しく難しい顔してるね」

「うん、今日のお題がね。私にはよく分からなくて」

「君に分からないこともあるんだね」

「そりゃ、私にもそれくらいあるよ」

「で、何が分からないの? 僕にはただの熟語にしか見えないけど」

「読み方が『きこつ』と『きぼね』とあってさ。それぞれ意味が違うの」

「へ? そんなことある?」

「うん、あるみたい」

「……あ、作者さんも想定外だって顔してる」

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