「私たちが日常使うなら『遅刻』ね」

「だね。でも交通機関だと使う言葉だよ」

「あっ」

「遅れを証明する紙も、例外はあれど、関東では『遅延証明書』、関西では『延着証明書』と言われるよ」

「へぇ」

「『遅延・延着証明書』は日本にしか無いんだよ。これは、ダイヤが正確であることの裏返しだね！」

「あのさ」

「僕の話に変なところあった？」

「いや、いつも以上にいきいき話すね」

「好きな話となると、ね！」

「……あ、学校！」

「５分延着、回復運転だ！」

「電車は良いから！　ほら、走るよ！」

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