本選競技

①➊

かるた


・クリア条件


読み上げられたカルタを十五、相手よりも先に触れろ。


・準備段階


一時間。

真っ白い空間に鉛筆と消しゴムとルールなどが細かく書かれた紙束と共に放置される。

紙にはルールと地図、読み上げられる上の句、下の句が順番に書かれてある。

句の内容は競技ごとに統一性はあるものの内容はランダム、ただの数列の場合もあり得る。


・競技会場


コンクリートの地面、どこまでも地平線が続く中、ポツンと会場がある。

3mの立方体の石が4mごとに、升目を作るように、合計三十六個並べてある。

召喚される場所はランダムながら立方体に触れる場所には出されない。

立方体には地図に書かれた通り、それぞれ下の句が彫り込まれてあって、これに触れることで獲ったことになる。

光は地図で言う上側、北側に太陽のように輝いていて、影などで方向が分かるようになっている。


・ルール


開始と同時にランダムに選ばれた上の句がどこからか読み上げられ、それと対となる下の句に誰かが触れるまで繰り返される。

自分がとったわけではない、読まれていない下の句に触れた場合はお手付きとなり、その者が触れている時間一秒につき、十秒間隔で落雷が降ってくる。落ちる場所は十秒前に立っていた場所なので回避は可能。

どちらか一方が触れた数十五を超えたら終了となる。

時間制限はないもののこの世界には空気とコンクリートと立方体しかないため、いずれは限界がやってくる。


・裏ルール


立方体は移動も破壊も可能。なので直に触れずに表面を削ったり、入れ替えたりもやれるならできる。またなんらかの要因によって触れることができなくなればそれで詰み。

欠片や粉塵でもお手付きにはカウントされるため注意が必要。

逆に、全部の欠片を身にまとい、逃げ回ることで完封も可能。

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