僕の幼馴染達は大変なお人よしなので、休日が休日じゃなくなってる
仲仁へび(旧:離久)
01 どうしてこうなった
その日は学校のない休日だった。
だから、体を休めてリラックスさせなければならない。
休日ってそういう日だよな?
だというのに……。
「うわっ、ヨルン。こっちこっち、やばい奴に見つかっちまった」
「ヨルン、道この先であってるのよね!」
なぜか僕は幼馴染の馬鹿とお嬢様と共に、犯罪組織の集団に追いかけられていた。
「くっ、なかなか強いな」
やばい奴とやらと剣を打ち合っている方は、僕の幼馴染(馬鹿)だ。
「あなた達みたいな非道な集団。絶対にやっつけてやるんだから覚悟しなさい」
逃げ道を探しながらも、威勢のいい啖呵をきりながら挑発することを忘れないのは、僕の幼馴染(お嬢様)。
で、僕は。
「逃げるって言ってるだろ! あー、もうっ! 犯罪者とまともに渡り合おうとするなよ!」
怯える無数のクソガキ、ではなくチビ、ではなく被害者の手を引きながら、馬鹿どもに説教をしていた。
「びゃー!」
「ぎゃー怖い!」
「たすけてー」
どうしてこんな事になったのか。
事の始まりは、数時間前にさかのぼる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます