第624話 ヒーロー登場?2

現在、近鉄名古屋駅へと着いた後の俺は名鉄の乗り場へと向かった。普段は岐阜方面ばかりなのだが――今日は真逆の方向のホームへとやってきている。

ってか。いつもの事だが――ここは人が多い。名鉄の改札を抜ける前から人は多かったが――抜けてホームに言ったらめっちゃ人が居た。うん。ってことで、途中で荷物の増えた俺はちょうどホームへとやって来た時に入って来た電車に飛び乗った。名古屋駅をとりあえず脱出という選択をしたのだった。

って、その後の事を言うと、俺が飛び乗ってみた電車は豊橋行きだったので――すぐ次の停車駅。金山駅にて空港方面の電車に乗り換えたんだがね。まあでもこれでいいんだよ。名古屋駅の混雑は避けたからな。まだ金山駅の方が混雑はマシだった。

ってことで名古屋駅を離れ。金山駅から宮町さんの実家最寄り駅へと向かいだした俺。そういえば――宮町さんのところの最寄駅から宮町さんのところには、お迎えはあるのだろうか?とふと思ったため。俺はとりあえず、移動中することないし宮町さんに確認してみるか。ということでスマホを出すと――。


♪♪


ちょうど誰かからメッセージが……って宮町さんだった。


「白塚君。駅からは自力で来てね。ちょっと渋滞とかにはまってこっちの準備バタバタしてて、多分迎えには行けないかなー頑張って」


メッセージを開くとそんな文章が――それを見つつ俺は……。


「……俺どこかで監視されてないか?そういえば――前から楓が宮町さんに行動を読まれているとか言っていた気がするが――こういう事か」


俺がそんなことをつぶやいていると。再度メッセージと画像が送られて来て――。


「ここだからね」


という文章と駅から宮町さんの実家までの地図――って、宮町さん。地図アプリか何かをスクショしてマークを付けただけという。これなかなか距離ないか?前は車じゃなかったか?などと俺は思っていたのだが――今何を言ってもなので。向こうも忙しそうだし。向こうには沙夜も居るんでね。下手なことをお願いすると――到着と同時に揉めそんなんで。

なので俺はとりあえず見たという合図で、返事をしておいて――あっ。海老どうしよう。と思ったが――既に返事を送っており。向こうも忙しいという感じだったので――まあ到着してからでいいか。と思い。俺はしばらくドア付近で立って車窓を見ていたのだった。いや、車内混んでてね。おまけに荷物が増えた俺。座れなかっただった。


それからしばらくして、俺は宮町さんの実家最寄り駅へと到着した。うん。俺ちゃんと覚えていたよ。ってか、さっき送られてきた地図で確認したからすんなり降りた。って感じなんだが――にしても、ここから歩きか。などと思っていると。


♪♪


再度俺のスマホがポケットの中で鳴ったため。ちょっと駅の隅っこへと移動して他の人の邪魔にならないところで、海老を置いてからスマホを取り出して確認してみると――。


「そろそろ着いたかな?白塚君ファイト。今沙夜ちゃんが火柱作ってた」

「……怖いな」


メッセージはまたまた宮町さんからだった。これは――楓の言う通り行動が読まれている――いやまさかだが――どこかで俺見られている可能性が――って、ちょっと待て、火柱ってなんだ?燃やした?何を?バーベキューで火柱ってあるか?さすが沙夜ってか――宮町さんに怒られるぞ――って怒られればいいのか。そんなことを思いつつ。今から向かうことを返事しておいて――俺は先ほど宮町さんから送られてきた画像を見つつ宮町さんの実家を目指したのだった。

ちなみに言っておくと――ちょっと迷った。いや、ズームして見つつだったんだが。前は歩いてないからな。知らないところをいきなり歩いたら――である。でも、まあ複雑ということはなかったため、しばらく歩いたら俺は何とか宮町さんの実家が見えて来て――到着したのだった。うん。あっ、このあたりなんか覚えてるわ。となった時の安心感よ。間違ってなかった。とね。


「着いた」


俺が宮町さんの実家の敷地内へと入ると――。


「あっ。白塚君間に合ったね。海老もらうよ?」


ちょうど庭に居た4人と俺が無事に合流出来たのだった。って……。


「——なんで宮町さん俺が海老持っていることを知ってるの?」

「海織ちゃん海老って何?」


何故か俺の持っているものを知っている宮町さんだった。すると宮町さんが返事をする前に、こちらへと沙夜もやって来て――って、謎が多すぎるよ。これは楓にパスだな。って――楓は楓で、何故か食べる前から疲れてる雰囲気だし。七菜ちゃんと何か呆れつつ?話しているような感じだが――なんか騒動でもあったか?あっ、もしかして火柱か。などと俺が勝手に思いつつ楓たちの方を見ていると……。


「海織ちゃん海老って何?」

「白塚君が海老を持って来てくれたんだよ」

「何で柊海。老しか持ってこないわけー」


何故か沙夜に文句を言われる俺だった。って、これ何も持ってこなかったら俺――ヤバかった?難波先輩と会えて超ラッキーだったのでは?特急券買って正解だったのでは?と思っている俺だった。

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