第514話 休日の後輩6

「—―これは――筋トレですかね?」


俺は荷物を持ちつつ隣を歩く後輩に聞いてみる。


「いやー、買いましたね。大量買いみたいになりましたね」

「米が――キツイ。うん。米がなければ――って米がメインか」

「です」


現在俺と七菜はスーパーの帰りである。

七菜は両手にエコバック。俺はお米抱きつつ。10キロのね。はい、10キロですよ。5キロではありません。10キロ抱いています。ここ重要。。10キロのお米抱いています。そしてエコバックも1つ持っています。

ちなみに、いつもは5キロしか俺は買ってません。だって運ぶの大変ですからね。はい。でも今日は10キロです。何度でも言います。10キロです。毎回10キロを普通に買っている人もいるかと思いますが――俺のところは違います。ここ大切です。


この2人。どんだけ買ったんだよ。って思われるかもしれませんが――はい。マジでそうやって聞いてやってください。どんだけまとめて買ったんだよ。ってね。


「—―重い」

「先輩。生きてます?」

「再度言うけど。重い。10キロは重いな」

「あと少しです。あと少し頑張れば。しばらくお米には困りません」

「—―今度からはお米だけを買いに行く。という選択にしないとな」

「あー、確かに一度にまとめては、大変ですからね。これにペットボトルとか買っていたらヤバかったですね」

「今でも十分にヤバい気がするけどね」


俺と七菜はそんな感じに話しつつアパートへと向かった。

そしてアパートが見えてきた時の事だった。


「あれ?先輩」

「うん?」

「買い物はしましたよね?」

「したね。大量に食材とか持っているね。」

「お昼ご飯何にしたんでしたっけ?」

「———―あっ」


うん。忘れてた。買い物をしている時は、夜とかに食べれる材料――みたいな感じで買ってまわっていたので……今日のお昼の事をすっかり忘れていた俺達だった。


「—―今から何か作る気は――か」

「ですね。買い物で疲れましたね」


とりあえずそんなことを話しながら俺たちはアパートへと向かった。

いや、重いからね。まずこの荷物を降ろさないとなので――アパートへと向かった。


アパートへ到着後。半分の荷物を七菜の部屋に半分を俺のところへ置いた。

そしてお米に関しては、俺が米櫃を使っていたので、そこに入れて――残りを七菜のところへと運んだ。

そしてそれぞれが食材の片付けをして「あっ、洗濯乾いている」ということで、両者ともに真面目に家事。洗濯を入れてから――今度は俺の部屋に七菜がやって来ていた。


「さて、先輩。お昼どうしましょうか?」

「時間は――気が付いたら13時50分」

「ですね。まあこのくらいに食べることもありますが――どうしましょうか?何作ってくれますか」

「俺が作る設定生きていたか」

「でもまあ、今からだとですから」

「……ですから?」

「食べに行きますか?そうだ、私は先輩に奢ってもらえるんですよね」

「えっと――あれ?それは――スイーツ」

「まあまあスイーツも食べたいですし――って先輩。食べに行きましょう。食べに行きたい雰囲気になりました。はい。決まり」


はい。後輩が何かを決定しました。


「マジですか。まあいいけど」

「じゃあ四日市でも行きましょうか。そこで――奢ってください」

「上手に後輩に使われている気がする」

「さあさあ、遅くなりますからね。まあおやつを食べに行く。みたいな感じになりそうですから――カフェ、喫茶店が良いですかね。どこかありますかね?」

「……どこかあったかな?」


俺はそんなことをつぶやきつつ、机の上に今日はずっとある時刻表をパラパラと開いて――。


「次は――51分は無理だから。14時16分。まあ14時半くらいには四日市で何かにありつけるかな」

「じゃ、ちょっと準備してきます」

「はいよ」


俺が時間を言うと七菜は俺の部屋を後にした。

そして俺が再度戸締りをして、外で待っていると――。


――ガチャ。


「あっ、先輩。お待たせしました」


七菜が――ちょっとお出かけモード。うん。近場モードからちょっと出かけるモードとでも言うのか。先ほどよりちょっと大きなカバンになり。服も1枚羽織っていた。


「じゃ、行きますか」

「はい。いやー、お出かけが多いですね」

「これは七菜が言いだしたのだが?ってか――ホントずっと今週は出歩いている気がしてきた」

「何食べようかなー」

「—―七菜のスタミナがホント謎」


俺と七菜は再度話しながら今度は伊勢川島駅へと向かい――伊勢川島駅14時16分発の近鉄四日市行きの普通電車に揺られて四日市を目指した。


ちなみに電車は空いていたので――平和な時間でした。

七菜は俺の隣で何を奢ってもらおうか、みたいなことをずっとつぶやきつつ。スマホを見ていた。


14時25分。俺と七菜は四日市へと出てきました。はい、到着です。そして到着するとすぐにだった。


「先輩先輩。改札出てすぐあたりにもお店あるみたいですから、そこどうですか?飲み物の他にパンとかケーキもあるみたいですから」

「—―ケーキがメインと見た」

「ですです。さすが先輩」


はい。というわけで、俺と七菜は四日市についてすぐ、お店が決まったこともあり。それから数分後。お店の椅子に座ることが出来たのだった。


はい。この後お昼ご飯?おやつ?です。

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