第464話 続・愚痴
現在は俺の部屋にて海織と休憩中。のんびりティータイムとなっていた。
なんか――海織が笑わせてくる……ではなく。うん。何というのか飲み物を噴き出させようとチャレンジしてくるが――まあそれはあまり気にしないようにして――と俺が思っていると。
「沙夜ちゃんの飛び蹴りとかー」
「あー、してたね。目立ってたよ。かなり」
「七菜ちゃんのプンプン?」
「—―急にかわいく言ったね」
うん。急にプンプン。とか海織が言い出すから。はい?と海織の方を見ると――まあいい笑顔で。楽しそうにこちらを見ていました。そして再度――。
「—―プンプン?」
「海織。うん。ごちそうさま」
うん。何かお金を払っちゃ方がいいのかな?スマイル0円以上の良いものを見た気がする。と俺が思っていると――。
「どうしたのかな?楓君。恥ずかしそうにしてるねーニヤニヤ」
「……いや――特に。はい」
「プンプン?」
「連続ですると効果がなくなるかと」
「あー、そっかそっか。楓君は彼女のかわいい姿を見れてニヤニヤとしてるんだねー」
「……なんかあっているような――なんか違うような―」
「これくらいならいつでもしてあげるよ?あっ、でも大学とかではできないよ?さすがに恥ずかしいからね」
「させませんから」
「おお。なんか今の楓君の声録音したい」
「しなくていいです。ってなんで録音?」
「もう一回」
そう言いながら本当にスマホを手に持つ海織。
「……今日の海織元気だー」
「あっ。そうそう、で、沙夜ちゃんとイチャイチャした楓君。ハグとかから始める?」
スマホを机に置いて――次は隣で手を広げる海織。うん。っかスマホを持った時も持っていたのだが――その片手に持っているカップ。コーヒー入ってますよね?それ置いてもらえませんかね?いろいろ危険です。あと掃除が発生しそうですし――と俺が思いつつ固まっていると――。
「あっ。これは後でのお楽しみかなー」
「はい?」
「お預けもいいよねー」
「……海織が何を言っているかがわからない――」
「だって、今から―—だと。七菜ちゃんが途中で来るからね」
「……七菜?」
うん。突然お隣さんが話しに出て来たよ。と俺が思っていると――。
「まあまあそのうちわかるよ。今は――ゆっくり水分補給をしておいたらいいんじゃないかな?」
「水分補給?」
俺は言いながら自分の持っているカップを見る。うん。まだコーヒーは入っている。ちょっと冷めてきているだろうと俺は思いつつ再度飲もうとして――やめた。
何故なら――。
「あー、飲まないか」
「飲む邪魔をしないように」
「バレたかー」
俺の横で海織が楽しそうにそんなことを言いながら――自分はコーヒーを飲んでいた。うん。普通に飲ませてくださいよ。と俺は思いつつ。海織を見つつ。コーヒーを飲んだのだった。
まあそれからもゆったりとした時間が――少し続いた。
少しである。理由は――。
ってまあ予言者様の話をまずは聞きましょうか。
――。
海織とともにちょっとゆっくりした後。
「楓君。カップ洗おうか?」
「あっ。ごめん。ありがとう」
「いえいえ、あっ楓君はそろそろお出迎えの準備した方がいいよ?」
「お出迎え……はい?」
「七菜ちゃん」
「七菜?」
「そう」
海織はそんなことを言いながら俺の手からカップを持って行き――洗ってくれた。
するとそのタイミングでだった。
――ピンポン。
うん。予言者だよ。うん。海織にはこれから起こることがわかっているのか――うん。郵便とかの選択肢はもちろんあったが――あと、セールスとかね。
でもこの時だけは――なんか。七菜が立っているような――と俺は思いつつ。
「ほらほら」
台所で早く玄関に行けという感じで言っている海織をちょっと見つつ。玄関へと向かった。そして――。
「—―はい?」
「先輩。私です」
「……すごいな」
「—―?」
うん。多分ドアの向こうに居る何は「すごいな」って何だろう。と思っているかもしれないが――うん。すごいんだよ。海織は俺の行動を良く当ててくる。予想してくると。はじめの頃から思っていたが――ついに七菜の事もわかるようになったのか。
と俺は思いながら玄関の鍵を開けた。
――ガチャ。
「さっきぶりです。加茂先輩」
「……はい」
「とりあえず――ただいまです」
「……お帰り。うん。七菜……一応家は隣ね」
どう見ても今大学から帰ってきました。という感じの七菜が玄関の前には立っていた。俺は七菜が部屋を間違えた――ということはないと思うが一応その確認をしたのだが――。
「大丈夫です。で、聞いてくださいよ!」
「……」
うん。ちゃんとななひゃ用事があってここに来たみたいです。
とか俺が思っていると――。
「七菜ちゃんやっほー」
「あっ。宮町先輩」
「どうぞどうぞー」
「お邪魔します」
「……」
うん。何か七菜が俺の横を通過していきましたね。
はい。俺――入っていいよ的な事何か言ったかな?確かにどうぞ的な声は後ろから聞こえたと思うが――うん。後ろから。
やっぱりおかしいことが当たり前になりつつある俺の部屋ですね。はい。
とりあえず七菜が――俺の部屋に入場しました。はい。海織の許可が出ればOKの家ですからね。うん。
まあ俺はなにも言うわず奥へと向かった2人に付いて行ったのだった。
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