第451話 後輩と登校
4年生の講義が始まって2日目。
本日俺は午前中に1つだけ科目がある。
ちなみに……当たり前のように俺の部屋にお泊りをしていた海織は……本日はお休みである。講義なしというやつである。うん。今日が休みだったから、昨日来た時に泊るとか言って……そのまま居る。である。
まあ休みだからと言って海織がダラダラということはなく――いつも通りだった。いつも通りというのは。まあ大学に行く時間というか。何といえばいいのか。まあ普通に朝海織は起きまして……自分は休みの日だが。テキパキと朝から動いていた。
「楓君09時くらいの電車乗るんだよね?」
俺が朝からテキパキ動いている海織とちょっと見ているとそんな声が聞こえてきた。
「あっ。うん。です。あと朝ご飯ありがとうございます」
「どうぞどうぞー」
うん。海織はホント休みでも普通にいつも通り起きて……朝ご飯まで作ってくれています。だから俺は起きて……大学へと行く準備をしているとご飯が完成しているという。かなり幸せなことになっています。うん。
一応泊まったら海織がご飯を作るという感じになっている最近だが……俺は完全に海織の味というか。うん。宮町家の味に馴染んでいってますね。
あと自分で料理をする回数が減っているのような……春休みは春休みで七菜の……で見てばかりだったんでね。
うん改めて思い返すと……俺料理する機会が減ってますね。ってなんか作ってもらってばかりになっているような……うん。同級生と後輩の料理ばかり食べている最近です。
まあとりあえず。
優しい海織様が朝のバタバタの中ちゃんと朝ご飯を作ってくれたので今日も俺は目がしっかり覚めた状態で……1限だけ講義を受けに行く……とかまあそんなことを思いつつ朝ごはんいただきます。という状況になった時だった。
――ピンポン。
「……うん?こんな早くに誰だろう?」
俺がつぶやくと。先に動いたのは海織だった。ちょうど椅子に座った俺が立ち上がろうとした瞬間。海織が玄関の方に移動しながら――。
「はいはーい。七菜ちゃんいらっしゃい」
と、言った。うん。おかしいよね。ということで……。
「ちょっと待って。海織さん!?」
うん。海織さん。なんで来客が七菜とドアを開ける前というか。インターホンが鳴った段階でわかるのかな?と俺が思っている間に海織は既に玄関へ……俺の声は――聞こえていたはずだが……無視されましたね。どうやら決定事項というか。うん……。といろいろ思いつつ俺が呆れながら玄関の方を見ていると――。
「あっ。宮町先輩おはようございます」
本当に玄関から七菜の声が聞こえてきたのだった。
「おはよう。七菜ちゃん。楓君準備させといたよ」
「ありがとうございます」
なんか確認するのがおかしいみたいな状況なんだが……とりあえず俺何もわかってないので、朝ご飯を食べようとしていたが……。
「—―ちょっと待とうか?」
と、言いながら玄関の方へと移動した。
「あっ。加茂先輩おはようございます」
「えっ、あっ。うん。おはよう七菜—―だけど。どういうこと?」
うん。何かまた俺の知らないところで何かが決まり。俺はそれに合わせて動いていた……って今更気が付いたのだが。
俺……普段の1限の出発時間より30分くらい早く動いていたことを今知ったのだった。うん。玄関に向かう時にふと時計が目についてね。あれ?と思いつつとりあえず玄関に向かったのだった。
いやね。海織が起きたから――なんとなく一緒に起きたというか……あれだな。うん。起こされたな。うん。確か今日は海織に「今日1限あるんだよね?」的な感じに俺起こされました。思い出しました。ってもう過去の事を言ってもかとりあえず……。
「……どういうこと?」
と、俺が再度聞くと……。
「七菜ちゃんがね。昨日メッセージで今日朝学校行く時満員電車で大変でしたー。って言っていたからね。じゃあ楓君かしてあげるって」
七菜ではなく。海織が答えてくれたが――。
「—―謎。謎だから。って満員電車対策?なのかはわからないけど……それに俺を貸し出したところで何も変わらないよ?朝は満員電車当たり前だからね!?」
「変わるよ。楓君が守ってくれるから」
「謎だ……ってはい?」
と。俺と海織で話していると……呆れた表情をしていた七菜が……。
「あの。私はそんなこと一言も言ってないんですけど……単に提出物を入れるところってどこにあるんですか?って宮町先輩に聞いたんですけど……」
満員電車の話は……海織が勝手にか――と俺は思いつつ。
「……えっ?提出物?」
七菜の方を見た。
「はい。昨日の午後の講義の先生が今日の感想?を書いたら来週までに提出ボックスへ。的な事を言っていたんですが。場所が……で、まあ今日大学に行ったら周りの子に聞こうと思っていたんですが。そしたら昨日たまたま宮町先輩とそのことを話していたら……です。なんか加茂先輩を貸してくれるというか。加茂先輩も今日朝から大学行くみたいだから。朝の時間に案内してもらえば……的な感じになりまして――」
「……俺一切知らない。ってか……うん。海織さん?ご説明を?」
と。今度は七菜から海織の方を俺が見ると……。
「あっ楓君七菜ちゃん。電車の時間」
「逃げたよ……って多分電車の時間はマジだと思うけど……朝ごはんせっかく作ってもらったんだから食べます。はい」
「はい。楓君急ぐ急ぐ」
すると海織が俺の背中を押して……俺は再度室内へと押されていった。
七菜は……玄関放置という状況になったのだった。うん。七菜。数分待ってくれである。
まあ玄関に放置された七菜からは……。
「……朝からイチャイチャ見せられた――」
うん。そんな声が聞こえてきたのだった。
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