第383話 ~過去~ 楓の好きな時間2
柊と斎宮さんが俺の部屋に来ることになり――。
現在は柊と斎宮さんそして2人が注文?してくれたであろう。ピザの到着を待ちつつ。七菜に……まあ時間つぶしにでも、というか。昔の出来事を話すことになった俺だった。うん。っか本音は……あまり話したくなかったのだが……海織が「気になるよねー」とか七菜に言うもんだから……うん。話さないといけない状況になってしまっていた。
絶対聞いていても面白くないと思うんだが……と俺は思っているのだが……。
どうやら七菜は今のところ興味あり。なのか。見ていた時刻表を閉じて……ってそういえば、あの時の時刻表はどこに置いたんだっけ……本棚にはないよな。うん。あれ?確か。昔のだからで……えっと――なんか読んでいたらページが外れだしたから……あれ?
ってまあ話をしていたら思い出すか。
っか七菜が飽きだしたら、この話はすぐやめればいいだろう。と俺は思いつつ。
「じゃあ。面白いのかは知らないが。1年くらい前の話……」
と俺が話し出すと―—。
パチパチ。
何故か2人から拍手があったのだが……。
いやいやホントそんな面白い話じゃないだが……と俺は思いつつ。記憶を呼びもどした。
……。
……。
……。
――とある土曜日の事。
俺は自分の家で1人のんびりとしていた。というか。する予定だった。
今日は海織がちゃんと前日。金曜日の日に自分の家に帰って行っていたのでね。
だから俺は1人暮らしらしい。1人ののんびりとした。自由な時間を過ごしていた。
……というのは、起きてから1時間弱で終了した。
♪♪
部屋の隅っこで充電中のスマホが鳴った。俺がスマホを手に持ち確認してみると…。
メッセージが届いており。お相手は海織だった。
朝からどうした?と思いつつメッセージを確認してみると……。
「楓君。今日空いてるよね?今から家着てよ。ちょっと手伝ってほしいことがあるんだー。ダッシュね」
というものであった。うん。海織は俺の予定を把握しているというか……。
今日俺が何もないことを知っていると思われるので……俺に断るという選択肢ははじめから準備されていなかった。というか。「了解」しか返事する言葉が無いというね。うん。
返事を送った後の俺は時間を確認しつつ。出かける準備を開始した。
特に何かを持ってくるようにと言う指令は海織からはなかったので……普通に貴重品などをカバンに入れて、俺はささっと準備を完了し家を出発した。
外に出てみるととっても良い天気だった。
ポカポカというのがピッタリな感じだな。こういう日は……とりあえず掃除、洗濯をとっとと終わらせて、その後はのんびりと本でも読んで……ってか、ラノベの読みたいのがたまっているんだよな。うん。海織が留守の時くらいしか。読む時間が無くてね。大学に入る前の俺は想像していなかったことが今は思っているからね。うん。こんなに高校時代と生活が変わるとは思っていなかったよ。である。
まあでも、ちょっとした時間に本は読んでいるから……特に問題は無いのだがね。ってホントのんびりしたくなるような気候だった。
俺はそんなポカポカ陽気の中。伊勢川島駅へと向かい。伊勢川島駅10時17分発の近鉄四日市行きの普通電車に乗った。車内も日差しが入って来ていて……ポカポカだった。日なたの席なら座ったらすぐに寝れる。という感じだったな。
そんな車内で俺は数分間過ごして……近鉄四日市駅へは10時26分に到着。
近鉄四日市駅に着いてからは日なたでしばし乗り換え待ち。
普通にホーム中央付近に居ると建物の影になってしまうが先頭。伊勢志摩大阪方面側に歩いて行くと太陽が当たっているところがあったのでね。そこで電車が来るのを待った。
その間に俺は海織に今から乗る予定の普通電車。
近鉄四日市駅10時41分発の電車に乗ることをメッセージで伝えておいた。
海織にメッセージを送ってから少しすると、急行と特急の接続があるため発車時間のかなり前に普通電車が駅へと入って来たので、俺は車内に入って発車を待った。車内は空いており。のんびりとした感じの雰囲気だった。
そして少しすると、急行と特急が隣のホーム入って来て――発車していき。ということがあり。
――10時41分。
俺の乗っていた津新町行きの普通電車近鉄四日市駅を発車した。
待っている時は日差しが当たっていなかったのだが。四日市駅を発車するとまた暖かい日差しが……うん。眠くなるが。寝ると乗り過ごしてしまう可能性があるので寝ないように、とりあえず適当にスマホを見つつ。って、いつの間にか海織から返事が来ていてOKという看板を持っている子犬のスタンプが届いていた。
数分の間、車内で外からの日差しを受けつつ俺は楠駅へとやって来た。楠駅到着は10時52分。
さてさて、海織はなんで俺を呼び出したのだろうか……と思いつつ俺は駅から歩いて……海織の家へとやって来た。そしてインターホンを押す。
――ピンポン。
「……」
……あれ?留守?まさかの呼び出しておいて留守なのか?いやいやさっきメッセージに返事あったよね?っか。もしかしてこれは、俺を家から追い出すための作戦だったのだろうか……うん。海織ならするかもしれない。とか思いつつ。再度インターホンを押そうとしたら。
♪♪
俺のスマホの方が先に鳴った。カバンからスマホを取り出して確認してみると……。
「はいはーい。楓君鍵開いてるよー。勝手に入って来て」
という海織からのメッセージだったので俺はスタンプのみ送信してから玄関のドアノブを握り開けると……うん。普通にドアは開きました。
「海織?」
「こっちー」
俺が室内の方に声をかけると……何やら奥から声がしたので俺は靴を脱いで室内へと入っていく。すると……。
「お片付け中?」
「やっほー」
「やっほー。じゃなくて何してるの?」
室内へと入ると。部屋の真ん中で海織が……何やら仕分け作業をしていた。その周りには本、雑誌、CDなどが床に並んでいた。
「いやね。ちょっと1回整理しようかな?ってことで。売りに行くものと残しておくもので分けてたの」
「ほう……で。俺が呼ばれた理由は……もしかして売りに行くから……荷物運びとか?」
「さすが楓君!」
「……マジですか」
うん。俺今日のお仕事は荷物運び見たいです。
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