case11

 しばらくしてから、聞こてきたんだよ。また女の声が。でも今度は笑ってやがるんだよ、その女が。


 "ね、フッフッフッ!ね、フッフッフッ!ね、フッフッフッ!"


「気持ち悪いな・・今度は笑いながら同じ事繰り返してやがるな!!よーし今度は録音してるからな。ババァにこれ聞かせてやる」


俺はそのまま笑みを浮かべながら、タヌキ寝入りを決め込み、そのまま女の声を録音し続けたんだ。すると、今度はさらに不思議な事を言い出し始めたんだよ、その女が。


 "私ね、死んじゃっだんだ、私ね、死んじゃったんだよ、しょうがなかったの"


さすがにあの時の言葉は不気味さを通り越して、怖くなったよ。

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