case11
お客さんがそう言いながら呼び鈴を鳴らし続けてると、やっと奥の部屋から年寄りが1人出てきたんだよ。
「ああ、悪いね、今用事してたとこなんだよ。で、あなたがUさん?ここにサインして、食事は夜は7時にお部屋まで運びますよ」
宿主はそう言うと部屋の鍵を渡したんだけと、俺の部屋の鍵もお客さんの鍵もさ、今のカードキーじゃなく普通の金属の鍵なんだよな。ここだけ時代が止まってるのかと思ったほどだよ、それで各自の部屋に別れたんだけど、部屋の中にあるテレビがまた古いんだな。こういうレトロな宿てのもある意味貴重だから俺は良かったけどね、ただあの客は嫌だったろうけど」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます