case10

 そしてとうとう私達はそのトンネルに着きました。トンネルの中の電灯がまた不気味でしてね。こうオレンジ色の灯りがぼんやりとトンネルの中の空間を照らしだして気持ち悪い雰囲気でした。


 さすがに深夜も遅い時間帯ですからまったく車は通ってなく、なぜかこの日に限りトラックも走ってなかったんです。


 「ここが殺人事件のあったトンネルなんですか。うゎ・・そう考えると怖くなってきたな。」


「そうですよ。ここが殺人事件のあったトンネルです。怖くなりましたか?さあてそろそろ時間も時間ですから、戻りましようか?」


私はもう案内はこれくらいでいいだろうと思いまして。駅まで帰る事を促しました。

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