case8
なにやら警官が無線でこそこそやりとりし始め、もう1人の警官は救急隊員のほうに行きなにやら話し始めたんです。
「さすがに信じて貰えそうもないですね・・やっぱり血だらけの人がこんな所に立ってて、しかもガードレールの向こうに浮いてただなんて一般常識に考えればありえない。私達も帰りましょうか?」
私は代行会社の2人にそう言いました。2人とも納得してくれたみたいで、私達は警官達にどう説明するか考えていたんです。向こうは向こうで何かこそこそやりとりしてるし、どうしたものか考えてたところ、1人の警官がこっちに歩いてきました。
「3人の方がしかも大人が同時に血だらけの人を見たと言うのは勘違いではないと思います。それにここは今無線で確認した所、1人の若者がバイク事故で亡くなっている事が判明しました。警察官という立場で言うのも良くないですが、恐らくあなた達が目撃した血だらけの若い人というのは、ここで亡くなった若者の無念の気持ちが残った魂というか幽霊みたいなものだと思います。」
その警官の意外な一言に私達は驚きながらも、その警官が事故現場に向けて手を合わせ始めたので私達もそれに合わせて手を合わせ成仏を願いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます