case7

 私は変だなと思いながら部屋に入ったんですが、テーブルの上にパソコンが置かれてまして。その前を苦い顔しながら所長が見てるんですよ。そのパソコンの画面をね。そして、立ってた私に次長が言ったんです。


 「ちょっとこっち座ってくれる?あのさ、体調良くなったところ申し訳なく言いにくいだけどさ、これちょっと見てくれるかな?」


次長はそう言うとパソコンを操作して画面を見るように言ってきたんです。所長は腕を組んで苦い顔したまま。


 「君が駅から乗せた若い2人組のお客様の事なんだけどさ・・乗せてから、樹海のほうへと行ったじゃない?そして電話ボックスがあって古屋がある前で停車して下ろしてから、再びタクシーを動かさそうとした時に不思議な事が起こり警察が途中で来たということだったじゃない?その後駅までお客様を送り、帰社して体調が悪くなりそのまま早退し、そして今に至るわけだけどさ・・」


次長はそこから先の言葉を言おうとするんですけど躊躇してるんですよね・・私は尋ねました。


 「何か問題があったんでしょうか?」

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