case6

 「わかりました。」


素直にホテルのやつらも言う事聞いてくれて、2人揃って壁に耳を当てた。


 「聞こえたか?なんか聞こえるだろ??女と男の言い争う声が?」


俺がそう言うと、2人は首を横にふったんだよ。


 「いや、何も聞こえませんが・・」


「嘘だろ?確かに聞こえたんだよ。隣から女と男が強く言い争う声がよ!!」


俺は2人がため息を吐きながらそう言うもんだから、信じてないのかと思って強く言ったんだよ。で、その時に・・


"パチ!!カタカタ!!ゴンゴン!!"


急に俺の部屋のどこからか妙な音が聞こえだしたんだ。何か木が軋むような音と、バスルームの中のほうから、内側を手で叩くような音が・・


「おい?まてよ。なんの音だ?これ?」

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