case6

 「おいおい、物騒な事言ってるぞ。女て怖いな。」


その言葉を聞いた俺は女て怒らすと怖えーなとか思って、それ以上エスカレートしない事を祈りつつ、電気を消して寝る事にしたんだよ。


 で、深夜にな・・恐ろしい事が起きちまったんだ・・悪いがここからは笑いの要素は無しで本気で話す。


 「うーん、うーん、あーうるせいな・・」


寝てる時に何か隣の部屋で壁をドンドン叩く音がまず聞こえてきたんだ。


 「いい加減にしろよ!!何時だと思ってるんだ!!」


俺はたまらず飛び起きて電気をつけたら時間はちょうど深夜の26時を指してた。隣の部屋に耳を当ててみたんだけど、音がピタリと止まってんだよな。しかも時計は26時、俺は部屋に付属の冷蔵庫の中からコインを入れてオレンジジュースを瓶ごと取り出して、勢いよく飲みながら、冷静に考えた。


 「まてよ?寝る前に女は彼氏と喧嘩をしてたよな。そして物騒な発言をし、深夜に壁をドンドン叩く音・・まさか?彼氏が部屋に来て、女の子が包丁で刺したのかも・・」


勝手に妄想が広がった俺はだんだん怖くなってよ。とりあえず今度音がしたら、フロントに電話を入れようと思い、また電気を消して布団を頭からかぶり寝直したんだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る