case6
「そ、そうですか??私はまだここで働き始めて浅いのでその辺の事はわかりかねます。申し訳ございません。」
妙にかしこまって言ってくるもんだから、俺は逆に申し訳なく思ってね。
「いいんだ!別に若い女の子の声だから許すよ笑」
そう言うとスタッフはそそくさまるで逃げるように部屋から去っていったんだよ。
「あれ?声がしなくなったな。」
スタッフが来る前まで確かに隣の部屋から若い女の子の声で誰かと話す声がはっきり聞こえたはずなんだけど、ピタリとその声が止まったんだ。俺は寝る前にもう一度風呂に入ってこようと思って、一旦部屋を出て、その隣の部屋の前を通った時ふと中からまた声が聞こえてきた。俺の部屋は角部屋だし、廊下には誰もいないし、監視カメラみたいなもんもなかったので、つい興味心でドア越しに耳を当ててみたんだよ。そしたら何か、やっぱり男と言い争ってるような声がしてね。俺は悪い気がして、そのまま風呂へと向かった。
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