人探しの戦闘機工
月読雨月
一章 第1話 始まりの夜
始まりの夜
6つの世界には不思議な現象が3つ起きていた。一つは忽然と姿を消す、角の生えた子供達。一つは貧困層にレアメタルを渡す謎の放浪者。最後の一つはいじめや、虐待、にあったり、捨てられた子供達の逃げ込み場所、紀光保護所から帰って来た子供はいない事。その三つだ。この話は、その不思議の一つの物語である。
「……今日はもう寝た方がいいな、式」
あたしより背の低い、それに幼く見える、髪は茶髪、アホ毛が立っており、ボサボサ、床まで付くほどの長さで、白衣を着ていて、眼鏡をかけている、博士、
「いえ、大丈夫。まだできるわ、睦」
「……そうか、では、これを飲んでみてくれ」
「わかったわ」
そう言うとこちらを見ずに、フラスコを渡してきた。頑張らなきゃ、私は博士一番の助手になんだもん。あたしは何も言わずに手に取り、フラスコの中身を飲み干す。
「あ、あれ? 何で、眠気が、きつく」
「……それを飲み終わったら、寝てしまうからそういったのだが、まあいいか。ほら部屋まで連れてってやる」
そう言うと、あたしより小さい体格の博士があたしを持ち上げ、連れていかれた。博士の手伝いを続けなきゃ。そう思いながらも、、あたしの記憶は途切れている。
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