自称聖剣を手入れたら呪われた、イヤお前邪剣だから！

第31話

ギルド総本部の総本部長室に集まった俺達、ただベチャリリスが部屋の隅の壁に向かって体育座りをし、ブツブツと聞き取れない音量で何かをしゃべっている。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・（主様の命令とは言え、我が因子がネズミに汚された）グズン！・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・（お婿に行けない体になってしまった）グズン！』

慰めても逆効果になりそうだし、放置する事にした。

まずはミンからお礼を言ってくれた。

「助かったよ、ありがとう、納品予定の装備品は親父が帝都に移住して最初に借りた借家に置いてあるから、助けてくれたお礼にタダでいいよ。」

「イヤさすがにそれは。」

「フフ、ちょっと待ってくれるかしら？その話も含めて私の条件も良いかしら？」

リューデ・ゼがミンとの話に割り込んできて条件を言う事になった。

「フフフ、私を貴方の舞姫にしてくれない？」

「ギルド総本部長が舞姫に！？ロリ勇者の舞姫だったはず！どうゆう事？」

俺は驚きと困惑しながらも質問をした・

「あらあら、ヘルンちゃん言ってないの～？舞姫の解除条件。」

「あ！言うのを忘れておったのじゃ！許せ！主殿！」

「それ！ワザトだろ！」

「フフフ、言ってもあまり意味がないから、解除条件は舞姫が死ぬか、主である人が死ぬかだもの、それ以外無いわ。」

「マジか！」

つまりこの呪いから抜け出す方法が無い、とゆう事か。

「フフフ、それにね、私を舞姫にしてくれたら、ベチャちゃんの契約も付いて来るのよ。」

『主様！まさか我を捨てるつもりか！？』

「こんな危険な奴はお断りだ！」「我もこやつと一緒は御免蒙るのじゃ！」

俺とビューヘルンが同時に断るが。

「フフフ、ベチャちゃんはそこで固まっていてね、命令よ！ヘルンちゃんもニュート君も物は考えようよ、ベチャちゃんがニュート君と絶対契約で縛られるのよ？これ程安全な事はないでしょ？それとミンちゃん、装備品は私達の分もお願いするわ、もちろんお金は支払うわよ、そして貴女も冒険者になって私達と同じく舞姫にならない？」

リューデ・ゼの命令の言葉で固まるベチャリリス。ミンはいきなりの事であたふたとしている。

「むむむ！」

ビューヘルンはリューデ・ゼの提案に悩んでいる様だ。

「ちょっと待ってくれ！一度に次々と決められてもだな！ミンもだが、皆と相談もしたい！少し時間をくれ！」

俺はミンの返事も聞かないうちに次々と決めていくことに違和感を持ったため、相談をしたいと持ち掛けたが。

「フフ、あらあら、そんなことを言っても良いの？今回貴方は何かしたかしら？」

「うぐ！」

「フフ、確かにミンちゃんの意思を確認してないわね。」

「・・私は・・いいよ・・なってあげる。」ミンが承諾をしてしまった。

「いいのか？それで！？」俺は驚き再度確認をすると。

「将来的にはお店を持ちたいよ、だけど親父が倒れてからお店には客が来なかった、つまり腕が未熟だと思うの、修行するにも材料費や食くいつなぐ手段として冒険者にはなるつもりだし、ニュートといれば飽きないだろうしね、そうゆうことだから、よろしく・・ね？」

「なら決定かしら？」

このままではPTのロリっ子率が高くなってしまうので、断ってほしいとの思いで2人に意見を求めた。

「ま、まだフエイルとリッカの意見が！」

「あ～俺達から報告が有る、実は・・リッカが妊娠したんだ。」

「・・・は？」

「そこで前々からリッカと相談してたんだが、この機に結婚して田舎に帰る事にしたいんだ。だから悪いがPTを抜ける事になる。」

「・・・・・・な！ちょっと待て！俺達のPTはどうなる！？」

「仲間が増えただろ？」

「・・・・・へ！？・・・あ・・・・そ！そうだ！ビューヘルン！お前はどうなんだ？ベチャリリスと仲間になるのは？良いのか！？」

2人の事はショックだが、このままではロリ勇者の二の舞を演じてしまう！一途の望みをかけてベチャリリスに最大のネックを聞いた。

「むむむむむむむ・・・・ベチャリリスと仲間は嫌じゃが、これで心置きなくロリPTを作れるのじゃ！決まりじゃ！主殿！」

「ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁあ！この呪いだけは勘弁してくれ！」

ー完ー