第40話。 君の

一人じゃ怖いから君も誘った、これから始まる肝試しに。


ずっと手を繋いで墓地を歩く、

何も出ないよ、もう帰ろ、隣の君は退屈気味。


そこまで行ったら帰ろうか?


ふと君の方を見ると、後ろに何人も人影が連なる。


じっと君を見つめる僕に、何も見えないよ、と言うその声は君じゃなかった。

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