第207話 赤いのは危険?

 一人のアメリカ人がソビエトロシアを旅行している。


「やはり広い国だ。この辺りは雪道ではないのはありがたいが、そろそろガソリンスタンドを探さないと」


 アスファルトの道路にバイク一台より大きい穴が空いている。


「危ないなぁ。何の標識もないなんて」


「大丈夫ですか?外国人観光客の方?」


「道路にこんな穴が開いているなんて!」


「前を良く見て運転しないと危険ですよ」


「こんな状態なのに何の標識もないなんて、私故郷アメリカでは、こういう危険な場所には、目立つようにロードコーン……赤い目印を置いて危険を知らせるのですよ?」


「赤い目印なら、国境を越える時、赤い旗がいっぱいありませんでしたか?」




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