第139話ナスレッディン・ホジャ
偉大な制服者ティムールが、現在のトルコ辺りに侵攻した時のこと賢者と称えられているナスレッディン・ホジャを捕らえて質問をした。
「ホジャよ、お前は大層な知恵者だそうだが、私の価値を当ててみろ。回答次第では、殺さないでおいてやる」
「そうさな、銀貨二枚といったところか」
「愚かなことを、私のベルトは金で出来ている。これだけで、家がいくつ買えると思っている」
「確かに、あんたの装飾品は高価だ。だがあんた全体の価値を論じるということは、その高価な衣服に、裸の暴君ティムールという借金がついてくる。差し引き、銀貨二枚ということだ」
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