第133話 青いキリン

 青いキリン


 ある酔狂な大富豪、が言った。


「もしも青いキリンを私に見せてくれたら、莫大な賞金を出そう」


 それを聞いたそれぞれの国の人たちはこんな行動をとった。


 イギリス人は、そんな生物が本当にいるのかどうか、徹底的に議論を重ねた。


 ドイツ人は、そんな生物が本当にいるのかどうか、図書館へ行って文献を調べた。


 アメリカ人は、軍を出動させ、世界中に派遣して探し回った。


 日本人は、品種改良の研究を昼夜を問わず重ねて、青いキリンをつくった。


 中国人は青いペンキを買いに行った。

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