第71話 謝礼金?
一人の金持ちが死に瀕している。
「どうにか天国に行けないものか……」
「そうだ、ユダヤとカトリックとプロテスタント、それぞれ葬儀を挙げてもらおう。そうすれば、どれかの天国にはいけるだろ」
そんなわけで、三人の宗教家を呼び、それぞれに一万ドルずつ渡した。
そして、葬儀の日、こんな遺言書が見つかった。
『私の財産は子供達に分配してしまい、一切手元にありません。しかし、よく考えてたら死後の世界でもお金が必要かもしれないことに気づきました。申し訳ありませんが、前払いした謝礼金を二千ドルずつ棺に返してください』
取り分は減ってしまうが、手元に八千ドル残る以上誰も文句は言わなかった。
まず、カトリックの神父が棺に二千ドル返した。
続いて、プロテスタントの牧師が棺に二千ドル返した。
最後に、ユダヤのラビが小切手に六千ドルと書いて棺に入れ、お釣りとして四千ドル回収した。
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