やらないこと

 今年の目標や抱負など、を決める際に、やることではなくやらないことを決めたほうが、狙いが定まりすっきりする――という感じのお話を、受けまして。

 今年の目標や抱負、というのは毎年ふわっとしていて、あんまり定めていないのですが……。

 あえて、やらないことを決めるならば、今年は英語かなあ、と思いました。


 昨年、入学してすぐに、妊娠そして出産と育児のために休学した大学。もうすぐどうにか復学できそうではあるのですが、復学のことを考えるたびに、ガイダンスで以前言われたことを思い出します。

 学部の学問に集中すること。大学というのは、おもしろそうな授業がいっぱいある。けれど心理学部でもないのに心理学ばっかり学んだり、文学部でもないのに文学ばっかり学んだり、そういうのは違う、と。

 まずは自分の学部の学問を、足場として、しっかりと固めること。


 たしかになあ……という感じです。

 私は神学を勉強したくて、神学部に来たのですが……。


 いま通っている大学は英語も強く、正直なところすっごく魅力的ではあります。英語の授業をしっかりと受けてみたい……留学にも興味があります(もちろん、コロナが落ち着くまでは現地に行くような形式の留学は控えるつもりですが)。

 ですが、私は前の大学ですでに英語の単位を取っていて、その単位を認定していただいているので、卒業するのに英語の授業は必要ありません。


 今回の大学での第一外国語としては英語ではなくラテン語を選んでいるので、英語よりはラテン語が必要な状況ですし、そもそも自分自身の状況を考えてもいまは英語よりもラテン語が必要、としみじみ思います。

 ラテン語……すっごく半端に単位を取っているのですが、またここから中級以上にいくとなると……だいぶ、集中したいなあと……。


 あと、聖書ヘブライ語をめちゃくちゃずるずるやって数年になるのですが、数年やってるわりにいつまで経っても上達していないので……まあ、それもほんとずるずるふわっとやってるからなんですよね。この機会にヘブライ語の授業もしっかりと受けて、もうちょっと普通に読めるようになりたいです。


 ラテン語とヘブライ語を今年やる、と考えると、英語の入る余地はやはり……あまりないなあ、と……。


 前の大学の単位と、あと私は再入学なので以前取得した単位が合わさって、いわゆる一般教養的な授業はほとんど取る必要がないです。でもシラバスとか見てるとあれこれあれこれ面白そうで、なんかほんといろいろ手を出したくなるんですよね。それこそ心理学とか。文学とか。民俗学とか。科学全般とか。


 でも自分がなにをしにこの大学のこの学部に来たか、と考えると今年は神学とラテン語とヘブライ語に集中したいなあ……という感じで。

 そういう意味で、やらないことをあえて決めるならば英語だなあ、と思いました。

 あくまでも、今年は、という意味で。卒業までにはもういちど、しっかり英語をやるつもりではあるのですけれどもね……!


 あと、それ以上にそもそも、小説がありますので……大学で学ぶのも自分のなかではとっても大切なことなんですけれども、やっぱりこれまでもいまもずっと、小説いちばんでやっていきたい所存ではあります。育児は別格なので、それをべつとすればですが……!

 なので、なおさらいまは、あれこれあれこれ手を出しすぎずに、神学とラテン語とヘブライ語に専念したいなあと思いました……そもそもラテン語とヘブライ語をやっているのは、聖書をラテン語そしてヘブライ語で読みたいからなので、つまるところは神学に集中する、ってことになるんだと思います。


 やりたいことは無限にありますが、じゅうぶんに小説の時間を確保したうえで、授業も自分自身の理解がいちばん深まるかたちでやっていきたいなあと思ってます。

 そういう意味で、たしかに、やらないことを決めるというのもひとつの手段なのかなあと思っているところの、近況ノートでした。


(2022年1月18日 17:38)

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