1章〜始めの1ページ〜

「おい、起きろ!起きろって!」

「んー…起きてるよ…」

「ハァ…俺はもう起こしたからな!どうなっても知らねーぞ」ガチャン





〜ハイリヒトゥーム大聖堂 大会議室〜

「今から上位天使大会議を始める」

「大天使様に御礼の義を!!」

『はっ!』


一斉に大天使に向かい膝をついた、その時

ガチャン


「遅れて申し訳ございません、大天使様」


一斉に扉の前に皆の視線が集まった


「お主!寝坊などなんと…」

「お主の名をなんと申す?」

「はっ大天使様、我が名はアルバ・シュテルンでございます」

「アルバ・シュテルン…お主は最近上位天使に格上げされたばかりの天使ではないか!」


アルバ・シュテルン、少年のような顔付きで子柄な身であり頭脳明晰である。最近上位天使となったば

かりだ。


「まー良いではないか、今日が上位天使になってからの初めての会議、不慣れの事も多いであろう」

「しかし…」

「今回ばかりは許してやれ」

「承知致しました…早く席につけ!」

「ありがとうございます」


大天使の許しを受けアルバは急いで席につき上位天使大会議に出席した。


〜会議終了〜

「何で起こしてくれなかったんだよヴォルケ」

「あ?起こしたのに起きなかったのはお前だろ」


この者はヴォルケ・クリーガー、口調は荒いが根はとてもいい人だ。アルバと同じく最近上位天使となった。


「そうだけど…」

「いいじゃねぇかお前早速[有名人]じゃねぇか」

「全然良くないよ!大天使様の心が広くて本当に良かったよ…」

「ハハ、周りみんな怖ぇ顔して睨んでたもんな」

「10年は寿命縮んだよ、、」

「そんな事よりどうすんだよこれからお前の取り合えずの目標は達成しただろ?」

「…そうだね、でも上位天使になる事が最終目的では無い…これからどうするか決めないとね」

「でもヴォルケはどうするの?別に僕に合わせなくてもいいんだよ」

「そうだな、でも俺はついて行くぜこれでも約束は守る主義なんでね」

「そっか、じゃあこれからもよろしくねヴォルケ」

「あぁ、アルバ」

(俺は約束を果たすまではお前の側にいるぜアルバ…)






この者達はまだ…いや、永遠に知ることは無いだろう…


のちに伝説となって語り続けられる物語が始まるページが開かれた事を…

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