06 雪男型メカローバー イエティ

<登場メカ>


雪男型メカローバー イエティ


<登場回>


第6話 雪男ゆきおとこはチベットがお


<舞台>


チベット・ポタラきゅう


<お宝>


ダライ・ラマ1せい曼荼羅まんだら


<解説>


 今回のメカローバーは雪男です。


 『イエティ』はチベットの言葉で、『雪男』の意味だそうです。


 そのまんまですね。


 てか、雪男ってなんやねん。


 想像上の生物やん。


 おっと、こんなことを言うと、オカルトや超常現象がお好きな方からは、おしかりを受けそうですね。


 しかしながら、見た目はおよそ、われわれが頭に描く『雪男』のイメージそのものです。


 かなりの巨体で、もふもふした体毛に包み込んで、内側のメカニックな部分を隠してあります。


 のっけからチベットの街を襲い、ダライ・ラマゆかりの聖地・ポタラ宮に乗り込みました。


 外見がすっかり『雪男』なので、現地の人々は混乱して、おそれおののきます。


 目的となる曼荼羅を完成するための暗号となる曼荼羅を、粉々に破壊してしまいますが、その前にフラッシュをたいて、しっかり写真に収めていたようです。


 僧たちは雪男の目が光ったと認識しているわけです。


 曼荼羅を記録し、それを破壊したあと、宮殿の壁をぶち破って逃走しました。


 神聖な場所だというのに、なんともバチ当たりですね。


   *


 その後、到着したモンタナたち一行は、少年の僧・パトミのサポートを得て、曼荼羅を復元してもらいます。


 それをヒントに、一番肝心の曼荼羅を探索するのですが、ゼロきょう一味がことごとく邪魔をしにかかってきます。


 てかこの回、パトミがいなかったらパーティ全滅でしたね。


 それくらいパトミは大活躍しました。


 イエティくんはあまりの寒さで、動きが鈍いようです。


 機械仕掛けですから、まあ、仕方ありませんね。


 『つらら』を投げつけて攻撃します。


 投球(投氷?)の腕はなかなかのようです。


 けっこうストライク・ゾーンのいいところに、安定してほうれます。


 ラストの追いかけっこのシーンで、つららの壁を通り抜けようとして、外皮がいひがはがれ、正体であるメカの姿をさらすことになりました。


 ゾ○ドにこんなマシン、いませんでしたか?


 ひざから下が『そり』になっていて、雪原せつげんを自由に、というか物理法則にもてあそばれるがままに滑走かっそうできます。


 『正座をしたゴリラ』がおそいかかってくるようななので、けっこうシュールです。


 その状態で両手を振り回す様は、まるで京都のお座敷遊びです。


 ただ、つめはけっこうするどかった。


 『アイアン・クロー』というやつでしょうか?


 ジョニー・デップの名作映画『シザー・ハンズ』を想起します。


 モンタナたちの雪球攻撃ゆきだまこうげきで、ボディのいたるところがこおりつき、操縦不能におちいってしまいます。


 最後は断崖だんがいをそのまま飛び越え、絶壁ぜっぺきに激突してリタイアとなりました。


 右手を上げたままのこのオチですので、なんとも間抜けとしか言いようがありません。


 メカローバーとしてはかなりよい出来だと思いますが、あまり活躍はできなかった感じですね。


 アニメの序盤は、われらがニトロ博士はどうも、不遇な印象をぬぐいきれません。


 しかし声を演じていらっしゃるのが、数々のマッド・サイエンティスト役を手がけられた名優である故・滝口順平さんとあっては、このニトロ博士も大活躍しないわけがありません。


 今後に期待したいところ大です。


 滝口さんの訃報ふほうに接したときは、あまりにもショックが大きすぎました。


 もしかなうなら、このエッセイが完成を見たとき、あとがきとして触れたいところです。


 『太陽の勇者ファイバード』のドクター・ジャンゴ、『ゲンジ通信あげだま』の九鬼雷蔵(ノットリダマス11世)など、わたしの心をときめかせてくれた科学者たちはいつも、滝口さんが演じていらっしゃいました。


 おそまきではありますが、つつしんでご冥福をお祈り申し上げます。


 今回も読んでくださり、本当にありがとうございます。


 なんだか後半は感傷にひたってしまい、申し訳ありませんでした。


 今回は寒いところだったので、次回はまた暑いところかな?


 滝口さんの名誉のためにも、このエッセイは最後まで書きたいところです。


 それでは失礼いたします。

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