中−6 人類最強を2人作りました♪


「まーおーくーんー、あーそーぼー!!」

「阿呆なことやってないではよ入ってこいやー」

「おー、邪魔するぞー。おみやげの酒、普通の特級とw、俺の特製!」

「!!!おおおおおお!!!!ありがたやありがたやーーー!!!」俺の特製酒の樽に頬ずりする魔王


「樽のまま飲むなよ?」俺

「あ?誰が?」

「有名だぞ?魔王のスキルだって、、ぷw」

「いや、、もう忘れてくれ、、知らなかっただけだろー?」

「それじゃ、今日はうまいものなー」

「ああ、任せろ、メフィストにいろいろ仕込んでもらったからな、うちの厨房の連中」

「ソレは期待できるな!」

「任せろよ!」


それから魔王の親しい連中も呼んで、馬鹿騒ぎ。



翌朝、飯の時に魔王が

「メフィストに聞いてるだろ?」

「へ?何を?」俺

「?聞いて、来てくれたんじゃないのか?」

「・・・あいつ、、、」

・・・・・・

「まー、、んじゃ、、俺から言うけどー、、、ちょっと助けてくれねーか?」

「ん?俺に出来ることならいいけど、何?」


魔王が言うには、

魔族各派閥の中で狂犬派がいるという。処・相手構わず噛み付く奴ら。当然強いからそれを誇示したいからそーなるわけだ。


「んじゃ、俺ら人間派でその魔王会議に参加する。お前が絶対権限者なんだろ?」

「んまー、、今んとこ俺が最も強いからそーなんだが、、」

「んじゃ、人間派は魔王側派閥に入るから。そこんとこヨロシク!。で、次の会議いつ?」

「しあさって」

・・・

(メフィスト!あとで説教な!!翔太とゴッツを呼んで緊急訓練やっといて、オレも話終わったらすぐ帰るから。勇者並みにすること!)

(はーい、、)


狂犬派の内容を聞き、銀翼と銀猿に真っ先に施す訓練を考える。



宿の食堂

「急に申し訳ない。

お前ら、人間側の窮地を救うの、手伝ってくれるか?ついでに魔国の安寧に協力することになる。」俺

「???。」翔太とゴッツだ。


「そーだよな、説明しなけりゃな、、

今の魔王は温厚で、戦争を嫌う。が、魔族の中にも狂犬みたいな一派がいてな。魔王配下の中でも問題を起こしてて困っているんだと。

ほら、仲間内で揉め事って、あとひくだろ?

で、魔王が配下を集めて会議を行っているんだ。魔王会議って安直な名でな。

で、

今回、俺が人間派代表でその会議に参入する。魔王配下の一派になるわけだ。

いいだろ?敵にならないで仲間になっちゃうんだwww


で、その時に、一人だと、いくら俺が強くてもなめられるし、ほんとに人間派代表か疑われるし、、まぁ手下を連れているのがあっちの流儀なんでな、それで”見せつけられるほど強い手下”が必要なわけよ。

で、それまで部外だった俺らが、その狂犬派を叩いて叩いてぼこぼこに。他の奴等に矛先向かずに済むわけだ。

おわかり?」


「わかりました。でも、その任に答えられるかどーか、、」翔太

「うむ、、、そこだな。・・・・・・おかわり」ゴッツ

・・無粋だと思っていたら、やるじゃないかゴッツ!


「勿論平気だ。俺が今日明日、明後日の午前までで鍛え上げる。魔人の一部隊相手にできるくらいにな」

・・・・

しなない?

「死んでも生き返らせるから、死なせん。安心しろ」

・・・



異空間。

通常人間が来たら即死する。

強い魔人でも死の間際程度までにはなる。

俺が二人に超強化をかける。神の眷属化している俺並みの耐久性に。

で、ここで普通の鍛錬をさせる。少しずつ、わずかずつ、俺が掛けた魔法を抜いていく。

ここでは時間の概念はない。正確に言うと立体、距離などの概念もない。なので奴等が見ているのは自分で思っている概念からきているものだ。


「心を限りなく静かにして鍛錬を続けろ。際限なく。ここではトイレにも行かないし飯も水も必要ない。寝る必要もない。心置きなく鍛錬を続けられる。完成するまでできるのだ。時間は限りなくある。」

理解はできないが、言った言葉通りに受け取る2人。この素直さが、最強への唯一のチケットだ。


何年たったろう?3桁4桁?


今最後に彼らにかけた強化魔法の残り僅かを消した。

一瞬、彼らに動揺が見えたが、ほんの一瞬だけだった。そして鏡のような平静に戻る2人。


「終わりだ。ご苦労。」


俺達は宿の食堂に戻った。



「今から仕上げを始める。」

訓練場に行く。

2人には自分の武器をもたせる。


「今から、おまえら、本気で俺にかかってこい。はじめっつ!!」

躊躇を与えない。


シュン!

シュン!

シュン!


3人の姿が消える。


数秒後、

バタッ、

ドタッ、、、


「ふう、、、流石、、ここまでなられちゃー、厳しいな、、」

左腕を切り飛ばされ、腹を斬られ、肩を深く斬られた俺。血みどろだ。右手は腹を抑えている、こぼれないようにw


ぼこぼこの2人は倒れている。先に2人を回復させる。

で、起き上がりぼんやりしている2人を確認後、俺は自分に回復をかける。


「わかったか?」俺

「・・・わかった、、んだけど、、わからん、、、、すごすぎ、ってのはわかったが、、、」翔太

「うん、お前の言うそのものだな、、」ゴッツ


「まぁ、それだけわかりゃーいい。天界の力を自覚してからの俺の腕を切り飛ばせるやつは、今までいなかった。

お前らが初めてだ。」

・・・・・・


「じゃ、今晩は飯食って酒飲んで寝ろ。

あ、もう今までのようにバカ食いできないぞ?お前ら、普段から気を食って生きてるようになったから、もう飯とか効率悪くってあまり食えないんだよ。酒も、飲んでもあまり酔えないぞ?」

えー、、、聞いてねーよーー、と翔太。

悲しい顔のゴッツ。


「人類最強の代償だ。観念しろ」


やっぱイサムさんは人類じゃねーんだな?うんうん、わかってた。

とかほざく2人。

まぁ、勇者転生召喚も10回目になりゃ、しかたねーよな。

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