第22話 元ゆー、王都防衛軍を使うといいことあるだろう!


「隊長いるかー?」

ゲッっと本部の中の者たち、、初代の連中である!失礼である!!そこまでびびるんじゃないっつ!!である!!

走ってくる隊長。カツ!!直立不動で敬礼をする隊長。かっけーな?


「うん、楽にして、

今お前の所、何人くらい居る?」

「えっと、600人を超えてますね、」と言ったすぐに、

おい、どうだ?ひそひそ、、と近くに居る者に小声で尋ねる隊長


「676名です!!」

「ほう!すごいな!で、どれだけが使い物になる?真面目だ?」

「えと、新人が100名程度なので、それ以外なら使い物になり、信用できます。新人中に疑わしいものは排除しています。」


「でかした。おまえに任せてよかったよ。で、足りているか?」

「まー、王都内部と、その外域だけでしたら、このくらいで十分です。」

「資金はどうだ?」

「おかげさまで!余裕です!!皆たらふく食って健康的な生活を送れています!」

「健康状態は?」

「良好です。もし不具合が出た者は、早急に医者に見てもらっています。」


「そうか、、

今日来たのは、俺のとことお前の所をも少し緊密にしたいかな?と思って来たのだが。

というのは、


1,俺の方では医療が最上等。治癒魔法がある。俺がいなくても他の者が使える。死んでなけりゃだいだい大丈夫。


2,冒険者を鍛え上げたい。銀翼レベルは俺がやるが、初心者に近い者たちをできるだけ死なないレベルまで押し上げたい。なので、”教官、指導者になりたい者”がほしい。勿論俺が指導者に鍛え上げるから。

(この瞬間、この部屋ん中の全員ぞくっとし、気温が数度下がったように感じたようだ、皆。)

びびるなよー、誰も死んじゃいねーだろ?過去の訓練ではー。、、まぁいいや、


で、

3,あっちの従業員たちと懇意にしてもらいたい。奴ら、あれでも全員銀翼並みだぞ?」

「「「「「「げっ!!!」」」」」」


「だからぁ、お前らが手に負えない時、俺とめふいが手が離せない時、従業員チームをこちらに手助けに送るから、そんときに知らねーやつだとやりにくいだろ?

と、いうわけだ。

だから


1,教官になりたい者10人位。

2,医療魔法を覚えたい魔術師10人位。

3,宿の手伝いを50人位。これは半年ローテで。1年で100人以上があっちと懇意になっているって勘定だ。5年も経てば皆知り合い同士。

勿論、こっちで「こいつがほしい!」ってのがいれば、考慮してもいい。


今の環境が、状況が、このままで済ませられるだろうか?王一族が居なくなって不安定な国内、外国が何もしないわけないよな?


王宮前の立て札読んでるよな?」


「はい、新しくできたと知らせが来たら毎回」

「国内があんな状況だ。いつ外国が攻めてくるか?この国も小さいが、捨てたもんじゃない、奪いたいって阿呆もいるだろう?」

「そうですね、、それを考えると、まだまだ兵力は不足です。」


「でも、兵隊だけ増やしても、普段は?平時はどうする?」

「やる事無い兵士は精神的に堕落しやすいです」

「だろう?」


「わかりました、その件、こちらから是非お願いいたします!」

「ありがとう。助かるわ、オレ一人だと目が届かなくてなー。戦える冒険者を増やさねばならなかったし、うちのもひとりひとりは馬鹿強いが、連携とか集団行動が今ひとつでなー、お前らとつるめりゃ、そのへんもクリアできるだろう。

んじゃ、詳細はうちのめふいとお前(隊長)で詰めてくれ、頼んだぞ」

「はい!!」

(メフィ、きいてたな?たのんだ!お願いっ!!)

(・・・・・)




ヒュン!

ダンジョンのプチ宿に戻る。


ここも増設しといたほうが良いかな?

と、宿の責任者と相談。

そのおっさん魔人もそう思っていたようで、

「少なくとも倍程度はほしいです」と。


余裕を見て3倍に。材料は下層のほうから良さそうなのを転送。

小いっときで増設完了。

「小物類はおまえらでできるよな?」と投げる。

この宿はダンジョン土産もちゃんと揃えているし、全体的に良い状態を維持できている。

さすがメフィストが選んだ責任者だ。


「そうそう、おまえんとこにも、人間の従業員をよこすから、仲良くやってくれな?」

「にんげん、ですか?」

「ああ、王都の警備部隊だ。俺に(恐怖のw)忠誠誓ってるからお前らと同じだぞ」

「それなら。」

「暇なときは戦いなども鍛えてやってくれ、いざというときはおまえらと一緒に敵と闘う仲間だからな」

「御意!」

はやりはじめたのか?



タカシたちは皆昼寝しまくっていた。

「おーい、、いくぞーー」

誰もびくとすらしない、、、

まぁいいか、

(メフィ、俺ら今日、ここに泊まっちゃうわ、、)

(了解です)



「店長ー」

(ふつー、支配人とか宿のおやじとか言わね?)

「はいはーい」


「俺ら今日ここに泊まるからよろしく!」

「承知しました、んじゃあの3人は部屋に持ってきますね?」

荷物かw

「頼んだ、それと、ここ、まだ温泉なかったよな?」

「はぁ、そこまでできる者がここにはいないので、、」

「んじゃちょっくらやっとくら」

「助かります!売上倍増できますね!」



結構大変。

ダンジョンって、なんか異界なそうで、、だから縦に掘ればマグマ近辺に届くってわけでもなく、、、

掘りながら穴から周囲の様子を探り、温水のある方を見つけろ、てむずかしいよなー、暗中模索そのものだよ。

でもあっち時間で大体3時間くらいかな?見つけた。大量♪

「おう!!!」

念願の、硫・黄・泉・♪でしたー!!


でっけー風呂作った。パンデミック、じゃねー、スタンピード祭りのときでも余裕でこなせるくらいに。

一つは普通のでかい風呂、だが、何種類も作った。宿は地下1Fなので露天を作っても意味なしで、魔獣が入りに来ても困るので、全部室内。宿の地下に。

地下だと木材少なくて済むし♪


あ、ここで湯の花作ってもらって上の銭湯でぶち込めば、似非硫黄泉♪よしよし!!!あっちでも鉱泉湯、硫黄泉湯、と風呂を増やそう!!

ギルマスやらおっさん連中は喜ぶだろう。ぬるい湯の露天を作って、そこだけ酒の販売するとか、もいいかもなー。


(メフィ、今の俺の考え伝わってたろ?たのんだ!!)

(またまた、丸投げですか、、、)

(いいじゃん、そろそろメギーかたらちゃんに丸投げして経験積ませなー)

(そうですねー、いいかも〜)


起きてきたタカシたちをさそって温泉に。

「あ!うちのと違うっすね!!」マッシム

「おう、湯の種類が違う。こっちはこっちでいいもんだぞー」


じゃぽん・・・

ふいー、、、と声が出る。


「ああ、なるほど、魔国のどっかの家みたいな臭いで、いいですねー」カッシム

ゼッテーイヤ!!どんなやつの家だよ、、、


「タカシ、硫黄泉はな、水虫も治りやすいんだ、海でもいいけどな。水虫の靴はだめだ、だから、、」

「了解っす!!おねいさん達の水虫殲滅し、極上候補を増やすんですね!!」

「おまえがな?」

「まっかせてっ!!!」

調子だけは良いからなぁ、、


王都防衛軍に銭湯経営もやらせ、王都内に幾つか銭湯おっ建てて、安い価格にすりゃ皆入りに来るだろう。

湯の花生産のめどが経ったら、やってみるかなー。

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