第8話 元ゆーし*、第一回スタンピード祭り終了する


「ダンジョンは回復しました。皆さん今日から狩りを再開できます」


ダンジョン一階のプチ宿にも再開の張り紙をした。

冒険者たちは一斉に動き出した。


この2日間に武具を直し、ストレージを可能な限り空っぽにし、体力を付け、魔力を回復し、必要なものを買い揃え、準備万端にしていた。

プロ達である。


「「「「「「「「「「うっわーーーーー!!!」」」」」」」」」」」

歓声を上げダンジョン奥に駆け込んでいく大勢の冒険者たち!

・・・・

・・・・

・・・・

うっわああああああああああーーー!!!!!!

一斉に奥に向かっていった冒険者たちが一斉に引き返してきた。

「話が違うだろー!!なんで魔獣がアンデットに変わってるんだよーー!!!」

(あらら、主様の魔力が強すぎましたねー)

(てっめーが全力でぶちこめってったんだろーがっ!!!)

(ものには限度というものがあります)

(どの口がっつ!!!)


まーいー俺が行く。

念のためにと用意しておいた祭りでよく見るお面ライダーのお面をかぶり、

ダンジョンに転移!


「とう!!」やってみたかったw

「ターンアンデット!」

ぼえーーーぼえーーーぼえーーー

「マナドレイン、ダンジョンから」

・・・・・半分ほど吸ったかな、、


「はっはっはっはっは!諸君!サラバじゃっ!!」

しゅん!(転移)


あっけにとられている冒険者たち。


「はいはーい、、今日はアクシデントのために今からこれ以上奥は閉鎖しまーす、たぶん明日には再開できるでしょー。皆様が稼ぎやすい状態にメンテしますんで、ご了承くださいねー!!」

とプチ宿の従業員。



「なんだったんだー」

と、宿に戻ってきて愚痴る2チームや他の冒険者たち。

「でも、なんか完全にコントロール下にあるよな、あのダンジョン、、」

「あー、不思議だなー」

「「「「「うんうん」」」」」


不思議で済ませてくれるんで助かります♪

(ここまでというのは魔国でもありえませんねー)

(うそでぇ)

(まじです)

・・・・


翌日は、今までどおり、一階はゴブやコボルトなど、二階はオークなど、三階はオーガ(小)など、に戻った。

冒険者達はなんかおどおどしながら進んでいたというwごめんよw


開始から10日ほどになった。魔獣出現率は元の普通の状態に近くなったので、祭りの終わりを宣言しようと。


「明日いっぱいでスタンピード祭りは終了になります。また、起こりそうな時は事前に公表しますので、お越しください。

では、最後の一日を狩りつくしでお楽しみください!!」

プチ宿の方にも掲示した。


終了後は全てが普通の価格になる、稼げる今日明日でできるだけ!

皆血眼になって狩りに没頭していた。


翌々日早朝

目にクマを作り、ぼろぼろになってゾンビのごとく、宿にあぶれた組が第一陣として荷馬車に揺られて王都に戻っていった。

宿に泊まれた者達は幸福者である。温泉につかり、安全でふかふかな寝床に眠り、おいしい暖かな飯を食い、酒を飲み、2,3日は今までの疲れを癒やしていける。

荷馬車が帰ってきた順から、予約順で王都に帰っていく。



 

よく月。


「めふいさん、俺達この村に住みたいんだが、だめかな?」

最初の客のパーティがまた来たと思ったら、そんなことを言い出した。

(どーしますか?)

(うーん、バレないかな?俺らのことバレなきゃ良いけど、おまえ、どう思う?)

(少々離れたところならよろしいんじゃないでしょうか?)

(んじゃ、ダンジョンとは逆側の、街道の向こう側の奥の方が安全なのでそっち側で。今から俺が整地するから、半時ほど時間稼いでくれ)

(御意!)

・・・


まったくどこでしいれてくるんだろう?へんな言葉を、、

と思いながらどんどん木を伐採し、切り株を抜き、終わったら整地し、伐採した木を丸太にしてはしに積み上げた。

周囲に溝を堀り、雨水対策も。

(OKだ、案内して)

(承知!)

・・・・



で、家は自分たちでできないんでこっちに依頼することに。

お得意さん価格ということで、かなり安くした。なので「2軒にしてください!!」ってww

だよなー。地方でもこの2軒分の値段で中古一軒しか買えまい。

引き渡しは半月後。早いんでびっくりしていたが、まぁこの宿関係なんだから、、とか意味不明な納得を自分たちでしていた。

そーいうおかしなレッテルはらないでほしいんですけどーー、、


半月後彼らが引っ越してきた。

飯はうちに食いに来る。酒も飲みに来る。風呂も、、、つか、寝に帰るだけか?

で訊いてみた。


「だってー、王都に居ても、、ねぇ?」魔法使い

「ああ、物価は高いし、外に出ると必ず金使っちゃうし、、風呂も近くないし、、宿はうるせーし、、」拳士

「ああ、メシマズだとわかったから俺は王都に居たくなくなった。」タンク

「そりゃそうだ、ここに慣れたら、、、なぁ?」剣士

「「「ああ(ええ)、、、」」」

「だから、王都には狩った獲物を売りに行く、というだけでいい。」

「家を買ったから家賃いらないし、、月に荷馬車2つほどで貯金もできるくらいだよなー」

「「「うんうん!!」」」」

スローライフかな?


ははぁ、、なんか住人が増えそうだな?


なので、

彼らが王都に獲物を売りに行っている間に、彼らの家の周囲に20軒ほど作っておいた。

数日でそんなにできるのはどう考えても異常なのだが、彼らは帰ってきたときに一瞬驚いたが、それだけだった。

「ここではそんなもんなんだ」という概念が彼らの中に出来上がってしまっていたようだ、手遅れだなーww


翌週には最初のチームと仲良い二番目のチームが

「俺達もココに住みたいんです、許可ください!!」

って、、、

まぁ、、家も作ってあるし、、

「二軒ください!!」

同じかよ

彼らも女性と男性に分かれて住むとのこと。そのうちどっちかとくっついたら残りがくっついて、新婚が二軒になるんじゃね?と見ているが、、どーなるか。


村作るつもりなんかまったくなかったが、、相変わらず勝手に流れていくなぁ、、

勝手の川流れw

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