17 殺し屋と電話する大臣、準備する二番

『どう。電力は確保できたかしら?』


「電力は。行けますか?」


「はい。コンビニの配線に繋ぎました」


「コンビニの電気をもらうそうです」


『わかったわ。今から起こることは、決して誰にも喋らないこと。いいわね』


「今から起こることは、決して他言無用だそうです。いいですか。お二方」


 女性。頷く。


 もう一人の女性のほうは。喋れないので意思確認のしようがない。


 ガラス固化体に、配線を繋いで。死んでいる男の胸に当てる。


『全員を離れさせて』


「全員、離れてください」


『行くわ。パスワードを打ち込んで、と』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る