-2.

朝起きて、歯を磨いて、家を出た。


前をみて歩いて、学校に行った。


授業をして、お昼ご飯を食べて、また授業をして。


部活に向かうみんなを横目でみながら、学校を出た。




家に帰ろうとしたけれど、気が向かなくて、


学生がいてもあやしまれない場所を転々としていった。


......どうしてここに来たんだっけ。




足元では丸いライトが、右から左、左から右へ流れてゆく。


こう改めて観察すると、あのライトもなんだか綺麗に見える気もする。


ただ人を運ぶだけの乗り物なのにね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る