この世界を愛し生きていくと決めた記念日
@PeaceMan_Lover
プロローグ
"ハジマリ"と"オワリ"と"コレカラ"
主たる創造者は7つの"種族"を創造した。
主たる創造者は7つの種族間の争いを嘆き、ラグナロクを起こした。
主たる創造者は残った各種族の長に、7つの"耳飾り"を創造し、与えた。
主たる創造者はそれぞれの種族の力の差をなくした。
主たる創造者が与えた耳飾りは新たなる争いを生んだ。
主たる創造者は悲嘆の声を上げた。
主たる創造者は自身が想像した世界を見捨て、空の彼方に消えた。
主たる創造者が消えたことによる悲しみ、重圧からの開放によるさらなる争い。
新たなる創造者の降臨。
新たなる創造者は一つの種族を生み出した。
新たなる創造者は新たなる種族に自身の"血"を与えた。
新たなる創造者は消えた。忽然と。
「"黒"く塗られた"嫉妬の耳飾り"を与えられし"魔族"」
「"赤"く焼かれる"憤怒の耳飾り"を与えられし"竜族"」
「"白"く渇望する"怠惰の耳飾り"を与えられし"神族"」
「"金"色に焦がれる"強欲の耳飾り"を与えられし"ドワーフ"」
「"銀"に輝き謳歌する"傲慢の耳飾り"を与えられし"人間"」
「"翠"に浅ましく"暴食の耳飾り"を与えられし"サハギン"」
「"躑躅"に卑しく"色欲の耳飾り"を与えられし"エルフ"」
そして新たなる創造主の血液をあたえられし"巨人"
世界は栄華を極め、栄華に溺れ、栄華に散った。
7つの種族と1つの種族は争い、絶え間なく血が流れた。
"神族"・"巨人"・"人間"を除く5つの種族は、その皮肉な耳飾りとともに歴史の彼方に消えた。
やがて3つの種族は争いをやめ、ともに生きるものが現れた。
しかし、芯にあるのは争いの性。
主たる創造主、及び新たなる創造主は "戻らなかった"
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます