ワールズオブザーバー〜配信者、ゲーム世界の英雄となる〜

宿町とまる

一章新たな世界へ

プロローグ「主人公阿笠圭一」

俺の名前は阿笠圭一あがさけいいち

昨日、中学を卒業して今日は春休み期間初日。

開けた窓から生暖かい風が入り、今日も配信を始める。

配信サイトを開き、配信するためのソフトを起動させる。今日も決して多くはないリスナー達と駄弁りながらゲームをする。

マイクをPCに接続させ、配信ボタンを押す。


「あ、あ、聞こえてるかな?」


マイクテストをしつつ、不具合がないか確かめる。


『大丈夫だよ~』


『今日もWO苦行、見にきたお』


『わこつ~』


俺の配信を昔から見てくれている古参リスナー達が駆け付ける。


「相変わらず早いなみんな」


『K1の配信面白いし』


『ニートに優しい時間帯ですしな』


『暇人なめるな』


「にしても最近リスナー減ったよなー」


『こんなに配信面白いのに』


『WOソロマッチアレルギーの方々が多いですからな』


『最近春休みキッズでちょっとだけ増えてるね』


「う~んやっぱりWOのソロマッチは配信的に面白くないよなー……なんかいいゲームとか知ってる?」


『K1が喋ってるだけでも楽しいよ』


『WOとは違うジャンルのゲームに挑戦するのはどうですかな』


『新作の期待されてるゲームをプレイしてみるとか?』


「あ~新作……いいな、それいいな!」


確かにここ最近WOしかゲームしてないし、気分転換にもなりそうだからなにかやってみるか。


「最近のゲーム……最近のゲーム」


検索エンジンを起動させ、調べてみる。


「ん?これとか良くないか?」


前作Monster Worldを超えるアクション、そして超美麗VR、新システムが追加!MMOアクションとなった『Grand Monster World』

是非お試しを!

説明文のMMOアクションというジャンルは初めて聞くがアクションゲームなら

PSプレイヤースキルが重視されるだろうし、やってみるか。


『K1が楽しそうにゲームできる奴なら何でもいいよ』


『お~この作品、新作が出ていたとは』


『確かにこのゲーム面白そう』


「よっしゃ!そんじゃ明日軽くテスト配信してからサービス開始と同時に凸るか!」


『K1凸キター』


『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』


『楽しみだぜ~』


そして俺はGrand Monster Worldのアカウントを作成し、サービス開始に備えた。古参リスナー達はいろいろな理由でやらないらしいが俺のプレイを見たいと言ってくれたことがとても嬉しかった。夜まで続けた配信を終わらせ、ベットにダイブする。

明日の正午にサービスを開始するGrand Monster Worldに心躍らせながらベットに入る。

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