02 HQ,HQ

「はい。北支部担当。HQから通信しています」


『おばあちゃんがひとり、転んだそうだ。外傷はないんだけど、いちおう救急車1台』


「青い救急車を向かわせます。位置情報をこちらに」


『了解した。位置情報を送信する』


「位置情報を確認しました。北部住宅地帯、電柱が目の前に二本。交差点」


『間違いはない』


「15分で到着になります。対象者のバイタルチェックとコミュニケーションを常に行ってください」


『了解』







「はい。東本部」


『この前の予算編成。コピーがほしい』


「どういたしました?」


『対外費に追加だとさ。すぐに動かせるのが20億ぐらいほしいんだと。上はまったく、金に対する信頼とか敬意とか、そういうのがないのかねえ』


「20億になると通常の予算規模に追加するのは困難だと思われますが」


『公費扱いでほしいんだよな。何かいい方法はないか』


「官邸から国家予算扱いで頼んでみては?」


中央国庫バズーカか。そいつはいいな。秘書に繋いでくれるか?』


「承りました。官邸付にコールを繋ぎます。そのままお待ちください」







「こちら西支部担当。中央司令より通信しています」


『ダム建設現場です。爆破掘削ルートを策定しました。順次爆破していくので、周囲警戒とルートに確認をお願いします』


「了解いたしました。ルートはf1からk64まで。午後から降雨の可能性がありますので、m37以降の山林地帯には立ち入らないでください」


『m37以降立入禁止了解。工期調整は』


調整期間バッファ内です。支障はありません」


『了解。爆破支援、よろしくおねがいします』


「こちらこそよろしくおねがいします」





「ラーメンおいしい」

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