第4話「久遠の帰途」序章
エスポワール・ドゥ・セレーネ。
神秘の月光のみが映し出すその地は何人も寄せ付けぬ未踏の聖域だった。
だがかの地の管理者達との何千年にも渡る交渉により、神と眷属そして彼らと親しき者たちが集う公用地となったのが始まりと伝えられている。
そして神は選んだ人間達に自らの権能を譲り渡し神界へ去っていった。
その際人は譲られた力の器として誓約を掲げたという。
ある者は家族との絆に、ある者はこの世の理への帰属に、それぞれ誓いを建てたのだ。
そしてその力はその象徴を象った異能として備わり、神話の礎となった。
そうして莫大な力を受け継いだ者たちはさまざまな地で創始者として歴史を始めていった。
それぞれが人々と共に無邪気に夢を追いかけたに違いなかった…
そう、通り過ぎた日々の記憶と足跡と共に。
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