第35話 流行りものと現実・その4
もうかなり前のことで、覚えているエピソードはこれくらい。
翌年や、その次の年には更に男子が入学してきて、
学校初の男子生徒会長が誕生した記憶はぼんやりとある。
残念ながら、私自身は彼らとはほとんど接点がなく、
男子だからと特別意識したこともない。
(小・中学校が普通に共学だったからかもしれない)
でも、同性が何人入学するかも読めない元女子高の、
しかも「普通科」を選んで入ってきたのは凄い事実だと思う。
一応言っておくと、進学校でもない。
私は大学進学に多少苦労した。
そういえば彼らはどんな進路を選んだのだろう?
いずれにしろ、勇気がある。勇者だ。
自伝でも書けばいいのにとずっと思っていた。
同級生が怖くて書けないのかも、とも。
が、最近考えを変えた。
彼らはもう書いているのかもしれない。
高校時代の経験を元にしたファンタジー、
そう、「ハーレム」を。
ちょうどウェブノベルを書く世代とも一致するし、
山のようにある「ハーレムもの」の中に、
自分の青春時代を昇華したものや
もしかしたらほぼノンフィクションのものが存在するかもしれない。
全ては想像だ。
そして私は女子大に進学し、翌年、再び「共学化」を経験するのである……。
◇これで一区切りです。お付き合い、ありがとうございました。
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