第33話 流行りものと現実・その2

まず、当然ながらやたらと目立つ。


そんなに大柄ではないし、大人し目の印象だったけれど、

女子が35人くらいいる中に男子1人は物凄く目立つ。


もちろん、授業中は当てられまくる。寝ていることはほぼ不可能。

どの先生も必ずチェックしているからだ。


確かに、モテはしたかもしれない。

でも、それはマスコット的な扱いに近かった。

同級生にも先生にも「可愛がられて」いた。


ただ、居心地が悪そうにも見えなかった。

彼らは同性が苦手な男子だったのかもしれないな。

確かめたことはないけれど、

受験や入学の動機も、その辺りにある気がする。



それから、委員会はともかく、部活は好きに選べなかったと思う。

他にも細かい部分で苦労していたに違いない。

承知の上だっただろうとも思うけれど。


あと可哀想だったのは、校舎にお手洗いが少ない点。

当然ながら、元女子高なので生徒用は女子トイレしかない。


当時は正門を改修工事していたが、

私は「男子トイレを増やしてあげたら?」と密かに思っていた。

ちなみに体育の着替えなどは更衣室があった、はず。


あれからかなりの月日が過ぎて、今はどうなっているのかな。

少しは改善していると願いたい。


◇続きます。

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