書くこと・好きなことについて語るエッセイ

K・t

1.投稿をはじめて

第1話 はじめに:昔の私、今の私

子どもの頃の私は、本を読んでいた。


そんなに積極的にではないけれど、

子ども向けの本をそれなりに。


中学生になった私は、夢中でマンガを描いていた。


ライトノベルや児童書を読み漁り、

アニメを見たりゲームをしながら。



高校生になった私は、がむしゃらに小説を書いていた。


授業中は机の上をノートだらけにして、

板書し、小説を書き、友達と筆談していた。


大学生になった私は、のんびりと小説を書き続けていた。


文豪たちに頭を殴られ、童話の変遷を追い、

民俗学に興味を抱く一方で、

世界的な児童書ブームに乗りまくっていた。



社会人になった私は、小説サイトを運営し始めた。


本当にちっぽけなホームページだけれど、

自分にとっては大事なお城だった。

楽しい出会いや交流、学んだこともたくさんあった。


大人になって10年以上経った今の私は、

過去の自分である小説達と向き合っている。



きっかけはホームページという城を破壊し、

もっと外の世界に出ようと決意したこと。

城にはもはや石垣しか残っていない。


完結させられた作品は微調整し、時に大胆に変更し、

時に他の作品とくっつけて新しい形にする。


心を鬼にして捨ててしまうこともある。


未完のまま何年も過ぎてしまった作品は、

齟齬そごを直し話を練り直す。

今はひたすら走り続けている。



パソコンを起動し、ワードを開いて、今日も改稿する。

ワードの修正機能という親切心と、「悪いけど」と戦うこともある。


数年ぶりに小説をがっつり書くようになり、

詩も10年ぶりくらいに書きたくなったりした。


人生って不思議だな。


こんなマイブームとハイペースがいつまで続くか分からないけれど、

走れるうちは走ってみたいと思っている。

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