第33話
朝になり目が覚めたが、まだ早かったのか皆はぐっすり眠っていた。
しかし、二度寝する気にもならなかったので起きようと体を動かしたが左右プラス上に誰かしらいたため動けなかった。
あーこれは起きたいけど起きれないな~、これはみんなの寝顔を見ていることしかできないな~と心の中で言い訳を言いながらニヨニヨした顔をしていた。
ティル「朝からそんなだらしない顔みせないでよ。全く、そんな顔してたらリーシアにさえ引かれるんじゃない?」
一人だけ別のベッドにいたティルがこちらをジト目で見てくる。
そんなやばい顔してたのか俺は…気を付けよう。
リーシアに引かれるってなんか色んな意味で精神的ダメージが凄そうだし。
翔「アハハ……ありがと。気を付けるよ」
そして、どこに視線を置くのも気まずかったので、ステータスの確認をしてごまかすことにした。
まだエルフの国のダンジョンをクリアしてからステータスを見てないけど、おそらくまたかなり色々上がってるんだろうなぁ。楽しみだ。
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宇佐田 翔
LV321→Lv786
HP:41024/41024→105874
MP:35748/35748→99853
SP:14758
攻撃力:35921→74298
耐久力:30134→70864
速 度:25940→61159
知 性:23415→58576
精神力:22022→52233
幸 運:35689→74258
ユニークスキル:難易度変更LV2、アイテムボックス(無限)
加護:天使の加護
取得済スキル
武神
オーバーロード
悪魔召還
精霊召還
全属性耐性
全状態異常無効
取得可能スキル
ーーーー
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うんうん、ステータスは良い感じにあがってる!でもスキル関連にほとんど変化がなかったのは残念だ。レベル500越えたらなにかあると思ってたのに……。
あ、いや待って!難易度変更スキルがレベル2になってる!どれどれ……
って何も変化無しかーい!!上げて下げるくらいなら上げないでほしい……くすん。
まあここまで色々恵んで貰って、ステータスも順調に伸びてるのに不満を言うなんてわがままってもんか!
よし、そろそろ皆を起こすか!
起きろー、朝ですよーと皆を揺すって起こし、朝御飯を終えてさあ!ダンジョンに行こうかとした時にふとあることに気付いた。
翔「そういえば、皆武器持ってなかったっけ?」
今まで特に意識していなかったため気付かなかったが、確か武器使って戦ってはいなかったはずだ。その俺の記憶は正しかったようで、
アノン「私はドラゴンだしいいかなーって」
リーシア「私は装備無しでも魔法が強力ですし、これ以上威力が高くなると扱いに困ると思い持っていませんね。」
カンナ「私は自分で戦うタイプじゃないですし、眷属は自分の武器持ってますからね。あと、自分の武器持ったら私も戦わなきゃいけない気になってしまうのでいらないかと思ってました。」
とのことだった。
なるほど、確かに皆元々強かったしね。あのカンナでさえ眷属を使えばAランク冒険者をボコボコに出来てたし、そりゃあいらないやって思うよね。
でも、俺達が挑むのは普通のダンジョンじゃないからやっぱり武器を買っておくに越したことはないだろう。
………………
翔「……と!いうことでやって来ました~武器屋!じゃあ早速中を見ていきましょうか!」
皆にさっきの考えを伝えると案の定カンナさん以外はすんなりと聞いてくれ、カンナさんも、武器があった方が生存率が上がるじゃん!と当たり前の事を力説すると喜んでついてきた。やっぱりどこまでいってもカンナは自分の事が可愛いようだ(笑)
カンナ「にしてもなんか翔さんテンション高くないですか?町にいる大道芸人みたいなテンションです……ちょっとこっちまで恥ずかしくなります。」
リーシア「そうですか?私はあんなワクワクされている主様も新鮮で良いと思います!」
ティル「そう言えばマスター、魔剣である私をゲットする時もかなり興奮してたわね。カッコいいとか凄い!とか、武器が好きなのかしら?」
俺がはしゃいでいる後ろで皆がヒソヒソ話していた。
きっと皆も武器を早くみたいに違いない、すぐ入ろう。
カランコロン!
翔「こんにちわ、武器を探しに来たんですけど~」
そう言って中に入ると色んな武器が飾ってあった。
剣だけでも普通の騎士が使いそうな剣や曲刀、ナイフに日本刀のようなものまである。他にも槍、鎌、斧、杖、弓、ナックル、本当に一通りの武器がここに揃っていた。
俺が中を物色していると奥にいた猫の獣人おっさんが声をかけてきた。
猫の獣人「おいおい!女連れて冷やかしかー?こちとら商売なんだ!さっさと帰ってくれ!」
完全に遊びにきた子供だと思ってる。皆若いからそう見えても不思議じゃないけど。
めんどくさいし、本気だって所(金)をみせるか!
翔「いえいえ、冷やかしなんかじゃないですよ!それより、ここにある武器の中で最高ランクの物をここに持ってきてくれませんか?」
そう言った瞬間猫の獣人は顔が真っ赤になり今にもキレようとしていたが、
ドン!ジャラジャラジャラ
翔「これでも足りなそうですかね?」
袋の中から大量に出てきた白金貨を見て
猫の獣人「ごろにゃ~ん!旦那様、すぐに持ってきますので少々お待ちくださいにゃ~」
とても気持ち悪い猫なで声を出しながら奥に引っ込んで行った。
後書き
読んでいただきありがとうございました。
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