第9話
うん?降参って言わなかったか?
なんかさっきと全然態度も違うし、もしや別人なのか。
俺「ちょって待って、降参ってどういうこと?まだ君と戦ってないよ」
???「いや、私、実はまだそんなに強くなくて…あの子たちの方が強いくらいで…
どうせ勝てるだろうと思ってテキトー言ってました。
ちなみに私は吸血鬼のカンナって言います。」
今にも泣きそうになりながらそう言うこの娘、カンナを見ているとひどく可哀想に思えてきた。
というより庇護欲?をそそる姿だったので絶対に仲間にしようと改めて心に誓った。
俺「そうだったのか、まあでも約束通り報酬はもらおうかな。」
カンナ「え?でも報酬なんて…ここには私とこの会場くらいしか」
俺「いや、とってもほしいものがこの中にあるんだ。」
カンナ「え?」
一瞬の間のあと、俺の言わんとすることを予測したのか今まで以上に怯えながら
カンナ「すみません、許して下さい!なんでもします!なんでもするから、酷い事しないでぇ」
そこまでひどい事をする気はないけどこんな姿を見ていたら…
そういえばこの娘に似てる配信者もよく○こ虐とか言って虐められて、それを見たリスナーが喜んでたな。あんまり分からんかったけど、ちょっと目覚めそうだな(笑)
だが仲間になるのに嫌われるのは嫌なので紳士に振舞った。
俺「そんなことしないよ、ただ仲間になってほしいなって思って。
強いし可愛い子は仲間にいてくれると嬉しいしね。」
カンナ「酷い事しない?ほんとに?」
俺「うん、まあ仲間にするのはもう決定だからとりあえず帰ってから話そうか」
攻略したことだし、報酬を受け取りにいくか!
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