写生大会受賞

写生大会に参加し、3才の息子が描いた絵が、地方新聞で小さな賞を取った。


地元にある橋がモチーフと決められていたが、息子はあえて?その橋を見ずに描いた。


たくさんの色を使い、カラフルに画用紙いっぱいに描いていた。


それが評価されたのかもしれない。


そして、近くのスーパーに一ヶ月程度飾られることになった。


僕は自分のことのように、いや、それ以上に嬉しかった。


そういえば僕達姉弟が小中高生の頃などに取った賞を、母親はいつまでも飾っているのが、少し理解できた気がした。


一ヶ月が経ち、新聞社の方が絵と賞状と景品(クレヨン)を持って、わざわざ家まで訪ねてきていただいた。


新聞社「この度は受賞おめでとうございます。ちなみに、来年、取られる予定はありますか?」


僕「えっ?賞をですか?」


新聞社「いえ、新聞です」


僕「あぁ(笑)すみません(笑)取るつもり無いです(笑)」


新聞社「そうですか(苦笑)」


「トンビがタカを生む」とは、こういったことなのかもしれないな。


あるいは、「カエルの子はカエル」か。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る