第49話 金の瞳 受け継いだ力

「そう言えば これが落ちていました」指輪・・魔力を秘めた 魔法の道具


「それを 俺が捜す」手を出して指輪を受けとるアーシュ


一舜 目を閉じ それから目を見開く 瞳が金色に光輝く


それは 父親である先の黒の王アージェント

黄金の王と同じ瞳の色

アーシュも 竜の王の力を少々受け継いだ


火竜王(サラマンデイア)焔の王であるアーシュは

水の守護は持たず・・また人を操る事は出来ない

先読みの予知は出来ない


過去見の力・・それを使う・・

まじまじと指輪を金色の瞳で見つめて 言う


「わざと落として行った・・奴隷商人の屋敷・・何処かわかった」


「行きまよう!アーシュ様」アルテイシア

「お供します」セルト


目的地である エイルとナーリンが囚われてる奴隷商人の屋敷に着く


近づき ハッとするアーシュ「血が・・同じ血が俺を呼んでいる・・」焔の瞳が輝く


「えっ?」アルテイシア 「?」怪訝な表情をするセルト

「・・いや なんでもない 急ごう・・」


屋敷内に入ると アーシュはまた瞳を閉じ それから開く 金色の瞳


先程の敵の魔法使いの落とした指輪を握り締め 言う

「こっちだ あの部屋だ」


部屋の扉近くで 敵の大群が襲いかける 

剣を持った男達に 魔法で作られた泥人形 泥のゴーレムの群れ

まだ他にも集まって来る


「先に!アーシュ様 ここは私達が! 奴らを倒します」


「アルテイア姫様!」セルト


「了解!セルト将軍!」アルテイシア


「わかった 頼む!」

金色の瞳のままで アーシュは部屋のドアを開けて飛び込んだ

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